FX・CFD・証券取引のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

FX・CFD・証券取引・外国為替のことならマネーパートナーズ -外為を誠実に-

市場養生訓

最新の記事

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

第622回

2016年05月24日

 囲碁の世界有数の韓国の棋士にAIを備えたコンピューターが勝ち越したことが世界的な話題になったが、将棋でも囲碁でもコンピューターが第一級の棋士に勝てないと思われた最大の要因は大局観だ。しかしAIが膨大な棋譜から機械学習により大局観も身に着けてしまった。


 こうしたAIの進歩により将来の金融ビジネスは大きく変わると見られている。既に資産運用のビジネスにも利用されている。


 いわゆるフィンテックの潮流だが、こうした変革が最も必要なのは中央銀行ではないか。FEDも日銀も政策委員は何人もいるが、AIに変わったほうがデータを客観的に分析できて思想、感情、利害関係に囚われない判断ができる。


 昨年12月のFEDの利上げ時にはFOMCメンバーは今年4回の利上げを予想した。それに対してフェドファンドの先物市場のレートからは年2回の利上げが見込まれた。


 今年になると利上げ見送りの機運が広がり、FOMCのメンバーも急速にトーンダウンした。市場も今年は1回もしくは利上げなしというレートの動きになった。そして今月になりFEDサイドから6月の利上げの可能性が繰り返されるようになった。フェドファンドの先物金利からは6月は利上げなしの可能性が高い(70%)が、7月の利上げは50%以上の可能性に高まった。


 FOMCのメンバーが自由に意見を発言するのはいい。しかし最近は議長のイェレンも含めて一貫性がまるでない。それで市場も右往左往する。さすがにDONOT FIGHT FEDと言われた頃の信頼性はないが、完全に無視するわけにもいかない。依然として市場に対する影響力は大きいからだ。


 イェレン議長は、金融政策は非対称だと公言した。インフレ抑制手段はたくさんあるがデフレ対策は限られるとうことだ。つまり利上げは遅れてもかまわない。その点では6月の利上げの可能性はないし、7月も少ないと判断するのが素直な見方だ。イェレンが心変わりをしなければだが。


 それにしてもAIがFEDの金融政策を決定するようになれば、あるいはAIの提案を参考にして2,3人のFOMCのメンバーで決めるようになれば、政策の透明性は増し、FEDも信頼性を取り戻せるのではないか。


 今度いよいよ将棋の羽生名人がコンピューターのチャンピョンと対局することになるかもしれない。もしコンピューターが勝ったら、日銀はAIを導入した方がいいだろう。そうすれば5対4でマイナス金利の導入を決定したというような事態は避けられる。

このページの先頭へ

2017年07月11日
2017年07月04日
2017年06月27日
2017年06月20日
2017年06月13日

このページの先頭へ

プロフィール

  • 著者近影 小口 幸伸(おぐちゆきのぶ)
    1950年生まれ。通貨・国際投資アナリスト。 元ナショナルウェストミンスター銀行国際金融本部長。 横浜国立大学経済学部卒業後、シティバンク入社。変動相場制移行後間もなく為替ディーラーとして第一線で活躍。シティバンクのチーフディーラーとなる。その後ミッドランド銀行為替資金本部長を歴任。

コラム一覧

鈴木郁雄の実践トレーディング 外国為替古今東西 行天豊雄 外貨投資 転ばぬ先の智慧 田嶋智太郎
市場養生訓 小口幸伸
為替大観 小池正一郎
為替の話・トレンドを掴め! 木村佳子
武市のなぜなにFX 武市佳史

FX取引(外国為替証拠金取引)、商品CFD取引および証券取引に関するご注意

パートナーズFX、パートナーズFXnanoおよびCFD-Metalsは、取引時の価格またはスワップポイントの変動、およびスワップポイントは支払いとなる場合があることにより、売付時の清算金額が買付時の清算金額を下回る可能性があるため、損失が生じるおそれがあります。また、証拠金の額以上の投資が可能なため、その損失の額が証拠金の額を上回るおそれがあります。売付価格と買付価格とには差額(スプレッド)があります。

取引手数料は無料です。ただしパートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの受渡取引に限り、1通貨単位あたり0.10円の手数料をいただきます。

パートナーズFXおよびパートナーズFXnanoの取引に必要な証拠金は、取引の額の4%以上の額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。法人コースの証拠金は、取引の額の4%の額と、金融先物取引業協会が算出した通貨ペアごとの為替リスク想定比率を取引の額に乗じて得た額のうちいずれか大きい額で、証拠金の約25倍までの取引が可能です。為替リスク想定比率とは、金融商品取引業等に関する内閣府令第117条第27項第1号に規定される定量的計算モデルを用い算出します。

CFD-Metalsの取引に必要な証拠金は、取引の額の5%以上の額で、証拠金の約20倍までの取引が可能です。 国内上場有価証券の売買等に当たっては、最大で約定代金の2.7%の手数料(消費税込み)、最低手数料は取引形態等により異なり最大で2,700円(消費税込み)をいただきます。国内上場有価証券等は、株式相場、金利水準、為替相場、不動産相場、商品相場等の価格の変動等および有価証券の発行者等の信用状況(財務・経営状況を含む)の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ(元本欠損リスク)があります。

取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

〈商号〉株式会社マネーパートナーズ(金融商品取引業者・商品先物取引業者)
〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
〈加入協会〉日本証券業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 日本商品先物取引協会

このページの先頭へ