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市場養生訓

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第652回

2016年12月27日


 今年はどうでしたか。トランプ相場でそれまでの不振を一気に払しょくした人。逆にそれまでの成果を吐き出す以上の痛手を被った人。海外の高級リゾートホテルや鄙びた老舗の温泉旅館で自らの幸運に微笑みを浮かべながら師走を過ごす人。アゲインストのポジションを何とかしようと画面のレートを追い続けながら季節感のない日々を過ごす人。

 そうしたすべての人々に共通するのが来年への期待だ。現実に直面する前は勝者も敗者もない。特に来年は不確定要因が多く、市場の変動も激しくなる可能性があるので、みんな勝者の自分を想像して意気込むに違いない。

 意気込むのはわかるが、その前に今年の市場を振り返るのも無駄ではないだろう。

 今年特筆すべき要因は4つある。

 一つ目はマイナス金利だ。1月の終わりに日本がマイナス金利政策を導入したことで世界のGDPの4分の一を占める国でマイナス金利が適用されることになった。量的金融緩和政策との併用だが、米国の利上げの延期と絡んでデフレや低インフレが構造的な問題との認識が広まった。

 トランプ相場以降こうしたセンチメントに変化の兆しがみられるようになった。米国のFEDは今月の利上げ時に来年3度の利上げの見通しを示し、日本、ユーロ圏,スウェーデンの中央銀行は量的緩和の規模を縮小した。ただマイナス金利の水準は変えていない。金利差が為替変動に与える影響が強くなった。

 二つ目はBREXITだ。英国のEU離脱の決定は衝撃的だったが、具体的な動きはこれからだ。これまでも英国やEUの関係者の言動でポンドやユーロの相場が変動したが、今後も事あるごとに相場の変動要因になり続けるのは確実だ。

 三つめはトランプ大統領の選出だ。大幅減税、インフラ投資、規制緩和の期待が高まり、長期金利、為替など市場のトレンドが変わった。実際の政策が実行される前に市場が動くのは珍しくない。アベノミクスを期待して円安株高に振れたのも同じだが、トランプの場合、貿易収支の改善政策とドル高、完全雇用に近い状況での公共事業の拡大など、矛盾した政策も多く、その調整がどんな形で行われるのか見当がつかない。これらが不確実要因を生み出す。

 四つ目は中国の変化だ。外需から内需型へ経済成長の転換を図る中で、資本流入から資本流出が目立つようになってきた。これは資本の自由化、市場の自由化を促進する中長期目標に沿ったものだが、その過程で当局のマネージメントの拙さ、それをきっかけにした権力闘争、国営企業の巨額債務問題などが絡み、中国市場の変動が世界へ波及した。年初に目立ったが、その後も問題はくすぶっている。

 今後は中国経済の減速、その結果として予想される雇用問題などが新たな問題として加わる可能性がある。

 以上、四つの要因を見てきたが、これらはいずれも今年だけの要因ではない。見せ方を変えたり、相互に絡み合いながら来年の要因になっていく。

 皆さま、良い年をお迎えください。

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プロフィール

  • 著者近影 小口 幸伸(おぐちゆきのぶ)
    1950年生まれ。通貨・国際投資アナリスト。 元ナショナルウェストミンスター銀行国際金融本部長。 横浜国立大学経済学部卒業後、シティバンク入社。変動相場制移行後間もなく為替ディーラーとして第一線で活躍。シティバンクのチーフディーラーとなる。その後ミッドランド銀行為替資金本部長を歴任。

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