鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 128.50~129.80 |
ユーロ円 | 138.70~140.00 |
ユーロドル | 1.0750~1.0880 |
豪ドル円 | 94.70~96.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米国ではインフレ抑制のためにFRBによる金融引き締め策が優先される中、米債券利回りが軒並み上昇、特に10年債利回りは節目の3%台を達成する勢いがある。反面、日欧では拙速的な金融緩和引き締めは景気後退に繋がるとの見方もあり、米金利の優位性を元にしたドル買い志向が顕在化している。ただ市場を取り巻く環境は、ロシアとウクライナ情勢の深刻化、エネルギー問題、そして中国のロックダウンによるサプライチェーン問題などの弊害もあり、世界的な景気後退説が浮上している。現時点では、米国の一人勝ちの様相を呈しているが、ドル指数も最高レベルまで上昇しており、いつリバウンドが発生しても何ら不思議ではないとも言える。引き続きドルの下落局面での買い戻しに重点を置いた戦略性が求められる。
一方、ドル円は129円台をクリアするなど、目先130円台を目指す動きが顕著になっている。鈴木財務相が円安進行について強い懸念を示しているが、日銀による介入の可能性は低く、仮に実施したとしても一時的な効果であることから、却って、円売りに弾みをつける状況になりかねない。引き続きレンジ幅をドル円128.50~129.80円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
他方、ユーロドルはウクライナ情勢次第とも言えるが、1.08割れへと下げ足を強めているが、依然として、1.07台半ば前後ではポジション調整や利益確定買いが散見されており、拙速的な下値トライは慎重になり始めている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0750~1.0880を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、128円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、130円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.07台半ば前後から押し目買いと共に、1.09前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向に注視し、様子見スタンスを強めているが、輸出企業はドル円129円前後から随時実施しており、現状では130円前後を視野に、同レベルからナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は128円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、ドル円と同様、米金利の優位性を背景に戻り売りを優先しているが、現状ではユーロドル1.07台半ば前後から押し目買いと共に、1.08台後半からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円128円台半ば前後ではロング、130円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は138円台半ば前後から押し目買いと共に,140円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は95円割れから押し目買いと共に、96円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 128.10 | 130.30 |
ユーロ円 | 138.20 | 140.50 |
ユーロドル | 1.0680 | 1.0920 |
豪ドル円 | 94.40 | 96.60 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
No position |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ドル円ショート | 50,000 | ★▼126.60(SL127.00買い)-¥20,000 |
2022年4月収支経過(01~20日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | -¥105,000 | -¥25,000 |
ユーロ円 | +¥130,000 | -¥25,000 |
ユーロドル | -¥118,500(-ドル850) | |
豪ドル円 | -¥30,000 | -¥25,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ★▼127.70(SL128.20買い)-¥25,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | ★▼137.70(SL138.20買い)-¥25,000 |
豪ドル円売り | 50,000 | ★▼94.30(SL94.80買い)-¥25,000 |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 129.00(SL129.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 127.60(SL127.10売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 139.30(SL139.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 137.80(SL137.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0880(SL1.0930買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0730(SL1.0680売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 95.30(SL95.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 93.80(SL93.30売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 129.80(SL130.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 128.60(SL128.10売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 140.00(SL140.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 138.70(SL138.20売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0870(SL1.0920買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0750(SL1.0700売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 96.00(SL96.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 94.70(SL94.20売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。