鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 134.50~136.00 |
ユーロ円 | 140.30~141.80 |
ユーロドル | 1.0350~1.0500 |
豪ドル円 | 91.30~92.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米国市場では景気後退リスクが徐々に浸透しつつある中、FRBが目指しているインフレ抑制の利上げ姿勢がどこまで継続できるかは懐疑的になっている。とは言え、これまでドルのけん引役である米債券利回りの低下が相場のかく乱要因になっていることは間違いなく、今後もインフレに関連する米経済指標に注目せざるを得ないだろう。そんな中、先週発表された米ISM製造業景気指数が米景気後退を予感させる内容になったことで、市場全般の圧迫要因になっているが、依然として、市場にはロシアによるウクライナ侵攻や中国経済の後退懸念などの不安材料が回遊しており、相対的にポジションの手仕舞いが優先されている。ただ、米金利の低下を好感して、米国株式市場ではNYダウが前日比321ドル高と反発しているように、米景気動向に委ねられた感が強く、今週も米6月ISM非製造業PMI、6月のFOMC議事要旨、そして、週末の 6月雇用統計を睨みながらの神経質な展開が予想されるだけに、引き続き直近のレンジ幅を重視し、相場の動意を待ってからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は米景気後退懸念を踏まえて、米債券利回りが低下傾向にあり、拙速的な上値トライは慎重になっている。反面、リスク回避のドル買い需要も健在であり、引き続きレンジ幅をドル円134.50~136.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
他方、ユーロドルは米ドル主導の展開には変化はないが、ECBの利上げ観測も複雑化しており、引き続き戻り売りが優先されている。レンジ幅ユーロドル1.0350~1.0500まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、134円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、136円前後からナンピン売りで対応することを勧める。一方、ユーロドルは1.03台半ば前後から押し買いと共に、1.05前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は売り急ぐことなく、現状ではドル円136円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は135円割れから随時実施しており、現状では134円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しているが、ユーロドル1.04割れでは随時実施しており、現状では1.03台半ば前後から押し目買いと共に、1.05前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円134円台半ば前後ではロング、136円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は140円台半ば割れから押し目買いと共に、142円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は91円台半ば割れから押し目買いと共に、93円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 134.00 | 136.50 |
ユーロ円 | 139.80 | 142.30 |
ユーロドル | 1.0310 | 1.0550 |
豪ドル円 | 90.80 | 93.40 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年7月収支経過(01~04日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | ||
ユーロ円 | -¥55,000 | -¥55,000 |
ユーロドル | -¥56,400(-$400) | -$400 |
豪ドル円 | -¥25,000 | -¥25,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ☆135.20(SL134.70売り) |
ユーロ円買い | 50,000 | ★▼141.50(SL141.00売り)-¥25,000 |
豪ドル円買い | 50,000 | ★▼93.10〈SL92.60売り〉-¥25,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 136.00 |
ドル円買い | 50,000 | 134.70(SL134.10売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 142.50(SL143.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆▼141.00(SL140.40売り)-¥30,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0530 |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.0370(SL1.0320売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 93.10(SL93.60買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆91.50〈SL90.90売り〉 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 135.80 |
ドル円買い | 50,000 | 134.50(SL134.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 141.80(SL142.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 140.30(SL139.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0500 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0350(SL1.0300売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 92.70 |
豪ドル円買い | 50,000 | 91.30〈SL90.80売り〉 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。