鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 117.50~118.80 |
ユーロ円 | 128.70~130.00 |
ユーロドル | 1.0870~1.1000 |
豪ドル円 | 84.50~85.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
ウクライナとロシアの停戦協議に進展の兆しとの報道を受けて、市場全般にやや安堵感が広がっていたが、ロシア側はウクライナでの作戦計画は全て実現するとも述べており、未だにウクライナ情勢は不透明な状況下にある。一方、今週のFOMCでは0.25%利上げとバランスシート縮小が想定されており、米債券利回りが再び2%台を回復している中、パウエルFRB議長の一言一句に注目が寄せられている。一連の米経済指標改善を背景に、インフレ抑制に向けた追加利上げが求められているが、ウクライナ情勢が重石になる可能性も大であり、市場が織り込んでいるほどのタカ派的な内容になるかは懐疑的である。それでも年内複数回の利上げを示唆する可能性もあるだけに、依然として米金利の優位性は揺らいでいない。また、有事のドル買いも手伝っており、ドル上昇に歯止めがかかりにくい外部環境にある。とは言え、既にFRBの動向は織り込まれている関係上、加速的な米ドルの上昇は描きづらいのが現状であり、引き続き相場の動意を待ってから始動が得策であろう。
一方、ドル円は日米金利差拡大を背景に118円台まで上昇基調を強めており、次なる節目120円前後が意識せざるを得ない。ただ、FOMCの動向やウクライナ情勢次第では乱高下する可能性もあるだけに、引き続きレンジ幅ドル円117.50~118.80円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは、1.09台を維持してはいるが、ウクライナ情勢が沈静化の兆しがない以上、さらに買い上がる雰囲気は失せている。依然として、上昇局面での戻り売り志向は根強く、1.10前後が重石になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0870~1.1000を重視し、同レベル前後からナンピン売買で待機することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、117円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、118円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.09割れから押し目買いと共に、1.10前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円118円台では随時売りを実施しており、現状では118円台半ば前後から119円前後まで断続的に散見されている模様。一方、輸入企業は117円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、停戦協議の見極めたいとの思惑もあり、調整色を強めている。現状では1.09割れから押し目買いと共に、1.10前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円117円台半ば前後ではロング、118円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は129円割れから押し目買いと共に、130円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は84円台半ば前後から押し目買いと共に、85円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 117.10 | 119.30 |
ユーロ円 | 128.30 | 130.50 |
ユーロドル | 1.0845 | 1.1055 |
豪ドル円 | 84.00 | 86.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆117.30(SL118.70買い) |
2022年3月収支経過(01~15日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | +¥10,000 | |
ユーロ円 | -¥190,000 | -¥25,000 |
ユーロドル | -¥12,900(-ドル100) | +$250 |
豪ドル円 | +¥85,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ★▼129.00(SL129.50買い)-¥25,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | ★△1.0980(1.0930ロングカバー)+$250 |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 118.70(SL119.10買い) |
ドル円買い | 50,000 | 117.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.00(SL130.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 128.70(SL128.20売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1030(SL1.1080買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0880(SL1.0830売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 86.30(SL86.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 84.80(SL84.30売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 118.70(SL119.10買い) |
ドル円買い | 50,000 | 117.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.00(SL130.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 128.70(SL128.20売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1000(SL1.1050買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0880(SL1.0830売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 85.80(SL86.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 84.50(SL84.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。