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為替モーニング東京市場2022年3月15日

2022年03月15日
(コラム執筆時間:09時17分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円117.50~118.80
ユーロ円128.70~130.00
ユーロドル1.0870~1.1000
豪ドル円84.50~85.80
相場状況の振り返りと今後の展開予想

ウクライナとロシアの停戦協議に進展の兆しとの報道を受けて、市場全般にやや安堵感が広がっていたが、ロシア側はウクライナでの作戦計画は全て実現するとも述べており、未だにウクライナ情勢は不透明な状況下にある。一方、今週のFOMCでは0.25%利上げとバランスシート縮小が想定されており、米債券利回りが再び2%台を回復している中、パウエルFRB議長の一言一句に注目が寄せられている。一連の米経済指標改善を背景に、インフレ抑制に向けた追加利上げが求められているが、ウクライナ情勢が重石になる可能性も大であり、市場が織り込んでいるほどのタカ派的な内容になるかは懐疑的である。それでも年内複数回の利上げを示唆する可能性もあるだけに、依然として米金利の優位性は揺らいでいない。また、有事のドル買いも手伝っており、ドル上昇に歯止めがかかりにくい外部環境にある。とは言え、既にFRBの動向は織り込まれている関係上、加速的な米ドルの上昇は描きづらいのが現状であり、引き続き相場の動意を待ってから始動が得策であろう。                                                                                              

一方、ドル円は日米金利差拡大を背景に118円台まで上昇基調を強めており、次なる節目120円前後が意識せざるを得ない。ただ、FOMCの動向やウクライナ情勢次第では乱高下する可能性もあるだけに、引き続きレンジ幅ドル円117.50~118.80円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルは、1.09台を維持してはいるが、ウクライナ情勢が沈静化の兆しがない以上、さらに買い上がる雰囲気は失せている。依然として、上昇局面での戻り売り志向は根強く、1.10前後が重石になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0870~1.1000を重視し、同レベル前後からナンピン売買で待機することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、117円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、118円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.09割れから押し目買いと共に、1.10前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円118円台では随時売りを実施しており、現状では118円台半ば前後から119円前後まで断続的に散見されている模様。一方、輸入企業は117円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、停戦協議の見極めたいとの思惑もあり、調整色を強めている。現状では1.09割れから押し目買いと共に、1.10前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円117円台半ば前後ではロング、118円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は129円割れから押し目買いと共に、130円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は84円台半ば前後から押し目買いと共に、85円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円117.10119.30
ユーロ円128.30130.50
ユーロドル1.08451.1055
豪ドル円84.0086.30

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ドル円ショート50,000☆117.30(SL118.70買い)
2022年3月収支経過(01~15日)
通貨プラスマイナス前日
ドル円+¥10,000
ユーロ円-¥190,000-¥25,000
ユーロドル-¥12,900(-ドル100)+$250
豪ドル円+¥85,000
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り50,000★▼129.00(SL129.50買い)-¥25,000
ユーロドル売り50,000★△1.0980(1.0930ロングカバー)+$250
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000118.70(SL119.10買い)
ドル円買い50,000117.50
ユーロ円売り50,000130.00(SL130.50買い)
ユーロ円買い50,000128.70(SL128.20売り)
ユーロドル売り50,0001.1030(SL1.1080買い)
ユーロドル買い50,0001.0880(SL1.0830売り)
豪ドル円売り50,00086.30(SL86.80買い)
豪ドル円買い50,00084.80(SL84.30売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000118.70(SL119.10買い)
ドル円買い50,000117.50
ユーロ円売り50,000130.00(SL130.50買い)
ユーロ円買い50,000128.70(SL128.20売り)
ユーロドル売り50,0001.1000(SL1.1050買い)
ユーロドル買い50,0001.0880(SL1.0830売り)
豪ドル円売り50,00085.80(SL86.30買い)
豪ドル円買い50,00084.50(SL84.00売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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