鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 105.30~106.50 |
ユーロ円 | 124.00~125.30 |
ユーロドル | 1.1700~1.1830 |
豪ドル円 | 75.00~76.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
昨日、トランプ大統領が民主党の景気対策案を否定し、追加経済対策の協議を大統領選後まで停止すると発表したが、その後、同大統領は議会に対して、1,200ドルの特別給付金や小規模企業への的を絞った支援策は協議するよう要請、そして、自身が再選されれば大規模な支援策を行うことに言及するなど、大統領選に向けた点数稼ぎに追われた側面が強いが、米国株式市場ではNYダウが前日の下げ幅を解消する格好で530ドル高と反発、そして、米債券利回りの上昇も手伝い、ドルを買い戻す動きがやや優勢になっている。相対的に市場はトランプ大統領の言動に振り回された感が強いが、対立候補バイデン氏が勝利したとしても、基本的な米政策に大きな変更はないとの見方が台頭しており、現時点では選挙の動向を度外視する傾向も強まっている。むしろ、市場は従来のウィルス対策や米中覇権争いの動向に注視しており、憶測先行相場に振り回されないためにも、少なめのポジショニングで対応することが賢明であろう。
一方、ドル円は106円台を回復したことで、下値懸念は希薄になっているが、依然として、リスク回避志向は根強く、拙速的な上値トライには慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円105.30~106.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは、先にラガルドECB総裁が現在の緩和状態を当面維持したい意向を示していたが、バイトマン独連銀総裁も目先の追加緩和は必要ないとの見解を強調しており、ユーロを買い戻す動きは鈍くなっている。引き続き戻り売りを優先すると共に、レンジ幅ユーロドル1.1700~1.1830を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円105円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、ドル円106円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.17前後から押し目買いと共に、1.18台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向に注視し、様子見スタンスを強めているが、輸出企業はドル円ドル円106円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円105円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しており、現状ではユーロドル1.18台以上からナンピン売りと共に、ユーロドル1.17前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円105円台半ば前後ではロング、106円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は124円前後から押し目買いと共に、125円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは75円前後から押し目買いと共に、76円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 104.90 | 107.10 |
ユーロ円 | 123.55 | 125.80 |
ユーロドル | 1.1650 | 1.1870 |
豪ドル円 | 74.50 | 76.70 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆124.50(SL125.10買い) |
2020年10月収支経過(01~08日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +\20,000 | |
ユーロ円 | +¥30,000 | |
ユーロドル | +¥24,900(+ドル200) | |
豪ドル円 | +¥45,000 | +¥25,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ☆124.50(SL125.00買い) |
豪ドル円売り | 50.000 | ★△75.50(75.00ロングカバー)+¥25,000 |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 106.50(SL107.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 105.30(SL104.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 125.20(SL125.70買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 124.30 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1800(SL1.1850買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1700(SL1.1650買い) |
豪ドル円売り | 50.000 | 76.00(SL76.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 75.00(SL74.50売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 106.50(SL107.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 105.50(SL105.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 125.10(SL125.60買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 124.30 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1800(SL1.1850買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1700(SL1.1650買い) |
豪ドル円売り | 50.000 | 76.00(SL76.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 75.00(SL74.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。