鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 104.00~105.30 |
ユーロ円 | 123.50~124.80 |
ユーロドル | 1.1780~1.1900 |
豪ドル円 | 73.80~75.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米追加経済対策の合意への期待が高まる中、ペロシ米下院議長とムニューシン米財務長官の協議が続いているが、明日以降も継続される見通しであり、ペロシ議長は今週中に合意に至るとの観測を述べるなど、遅かれ早かれ合意に達するとの見方が大勢を占めている。ただ、米大統領選を控えているだけに、過剰期待は禁物である。その中、イタリアではコロナの新規感染者数が過去最多となるなど、欧州圏全般が感染第2波に侵されつつあり、また、中国でも三峡ダムの崩壊が現実味を帯びるなど、相対的なリスク選考型のマーケットと化しており、拙速的にポジションと取り切れない相場環境に陥っている。
一方、ドル円は安全資産を背景に、心理的節目の105円を割り込み警戒感を強めている。ただ、あくまでも段階的な下落局面であり、ドル円104円前後からのショートは自重局面と捉えると共に、レンジ幅ドル円104.00~105.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはコロナウィルス感染拡大が再燃にもかかわらず、ドルの先安感がユーロドルを押し上げた感が強いが、一部では次なる大きな節目であるユーロドル1.200前後が意識されるなど、底堅い展開が予想される。ただ、急落も想定した局面も否めないだけに、当面、レンジ幅をユーロドル1.1780~1.1900を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円104円前後から押し目買いを勧めると共に、ドル円105円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.18割れから押し目買いと共に、1.19前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円105円台半ば前後を中心に105円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円105円割れから随時実施しており、現状ではドル円104円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、米ドル主導の展開と判断しているが、引き続き戻り売りを優先し、現状ではユーロドル1.1900前後からナンピン売りと共に、ユーロドル1.18前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円104円前後ではロング、105円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は123円台半ば前後から押し目買いと共に、124円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは74円割れから押し目買いと共に、75円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 103.55 | 105.80 |
ユーロ円 | 123.00 | 125.20 |
ユーロドル | 1.1740 | 1.1955 |
豪ドル円 | 73.30 | 75.45 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆104.50(SL104.00売り) |
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.1830(SL1.1900買い) |
前日のSL実行ポジション(SL&SP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆▼105.00(SL104.50売り)-¥25,000 |
2020年10月収支経過(01~22日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥5,000 | -¥25,000 |
ユーロ円 | +¥60,000 | +¥25,000 |
ユーロドル | +¥49,900(+$400) | |
豪ドル円 | +¥85,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ☆105.00(SL104.50売り) |
ユーロ円買い | 50,000 | ★△124.30(124.80ショートカバー)+¥25,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 105.70 |
ドル円買い | 50,000 | ☆104.50(SL104.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 125.00(SL125.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 123.80(SL123.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1900(SL1.1950買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1780 |
豪ドル円売り | 50.000 | 74.80(SL75.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 73.80(SL73.30売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 105.20 |
ドル円買い | 50,000 | 104.00(SL103.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 124.70(SL125.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 123.60(SL123.10売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1900(SL1.1950買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1800 |
豪ドル円売り | 50.000 | 74.80(SL75.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 73.80(SL73.30売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。