鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 133.50~135.00 |
ユーロ円 | 140.00~141.50 |
ユーロドル | 1.0400~1.0550 |
豪ドル円 | 93.00~94.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米FOMCにおける金利先高観測が強まる中、米10年債利回りが一時3.23%台まで上昇し、ドル円は節目の135円を24年ぶりに突破している。その後、達成感も踏まえた利益確定売りや実需売りに圧されて、上げ幅を解消し、一旦、市場は仕切り直しの状況に置かれている。そんな中、米短期金融市場に関する憶測が飛び交っているが、少なくとも0.5%の利上げを9月までのFOMCにおいて3回(計1.5%)を見込んでいるが、一部ではインフレ動向次第では0.75%の利上げを含み、計2.0%の利上げの可能性も指摘されるなど、依然として、ドル買い戻し志向は健在と言える。
一方、ドル円は、黒田日銀総裁が繰り返し、金融緩和策の継続を強調しているが、東京株式市場ではNYダウの大幅下落を嫌気し、日経平均は前日比836円安と冴えない展開を強いられている。流石に同総裁は急激な円安は経済にとってマイナスで望ましくないと述べ始めており、何らかの方向転換を迫られているとの見解も少なくなく、過度な円安期待は自重局面にある。引き続きレンジ幅ドル円133.50~135.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは米ドル主導の展開には変わりがないが、欧州圏における景況感の悪化もあり、買い戻す雰囲気はなく、戻り売りが優先されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0400~1.0550を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、133円台半ば前後から押し目買いと共に、135円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.04前後から押し目買いと共に、1.05台半ば前後からナンピン売りで対応することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円135円台では随時実施しているが、引き続き同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は133円台半ば前後から押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、微調整に終始しているが、現状では戻り売りを優先し、ユーロドル1.05台半ば前後からナンピン売りと共に、1.04前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円133円台半ば前後ではロング、135円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は140円台前半から押し目買いと共に、141円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は93円前後から押し目買いと共に、94円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 133.30 | 135.55 |
ユーロ円 | 139.70 | 142.00 |
ユーロドル | 1.0355 | 1.0585 |
豪ドル円 | 92.70 | 95.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年6月収支経過(01~13日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥145,000 | +¥70,000 |
ユーロ円 | -¥155,000 | +¥30,000 |
ユーロドル | -¥21,200(-$150) | -$500 |
豪ドル円 | -¥90,000 | +¥50,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ☆133.50(SL133.00売り) |
ユーロ円買い | 50,000 | ★△142.60(144.00ショートカバー)+¥70,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆141.80(SL141.30売り) |
豪ドル円買い | 50,000 | ★△95.10(96.80ショートカバー)+¥85,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ユーロ円買い | 50,000 | ☆141.00(SL140.50売り) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.0530(SL1.0480売り) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆94.50(SL94.00売り) |
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆△134.90(133.50ロングカバー)+¥70,000 |
ドル円買い | 50,000 | 133.50(SL133.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 142.00 |
ユーロ円買い | 50,000 | 140.50(SL140.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0600 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0450(SL1.0400売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 95.00 |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆93.80(SL93.30売り) |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 135.00(SL135.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 133.50(SL133.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 141.50 |
ユーロ円買い | 50,000 | 140.00(SL139.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0550 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0400(SL1.0350売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.50 |
豪ドル円買い | 50,000 | 93.00(SL92.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。