鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 104.20~105.50 |
ユーロ円 | 123.50~124.80 |
ユーロドル | 1.1800~1.1930 |
豪ドル円 | 74.50~75.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
第2四半期の米GDP速報値が事前予想よりは若干良かったものの、過去最大のマイナス成長32.9を記録、個人消費や設備投資、住宅投資、輸出が軒並み下落する中、米企業の設備投資は3四半期連続で減少、そして、米新規失業保険申請件数も高止まりの状態にあり、米景況感の悪化が顕著になっている。その中、トランプ米大統領は安全な投票が可能になるまで大統領選挙を延期してはどうかとツイートするなど、トランプ陣営が再選に苦境に立たされている事が改めて認識されており、相対的にドル売りに拍車がかかっている。ただ、世界経済もコロナショックや米中対立構造の激化を背景に、有事のドル需要も根強いだけに、更にドル売りに転じる難しさも同居しており、引き続き相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は米国での感染第2波の拡大が深刻化する中、ドルロングの手仕舞が先行しているが、ドル円105円割れが定着すれば、時期尚早ではあるが、ドル円100円割れも視野に入るだけに、過剰期待は自重局面にある。引き続きレンジ幅ドル円104.20~105.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは先の復興基金成立以降、第2波の影響が米国よりも下回っており、やや期待感が増幅している嫌いがあるが、スペイン、フランス、ベルギーなどでは新規感染拡大が確認されている。また、急ピッチのユーロ上昇による過熱感と違和感もあり、一旦清算局面を迎えていると見なした方が無難でるが、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1800~1.1930を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円104円台前半から押し目買いと共に、105円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.18前後から押し目買いいと共に、1.19台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円105円台半ば前後を中心に、105円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円104円割れを視野に、同レベル前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ストップロスを巻き込み底堅い展開であるが、現状ではもう一段の上昇を踏まえて、ユーロドル1.19台以上からナンピン売りと共に、1.1800前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円104円前後ではロング、ドル円105円台半ば前後ではショートをメージし、ユーロ円は123円台半ば前後から押し目買いと共に、124円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは74円台半ば前後から押し目買いと共に、75円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 103.50 | 105.70 |
ユーロ円 | 123.00 | 125.30 |
ユーロドル | 1.1755 | 1.1980 |
豪ドル円 | 74.25 | 76.45 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆105.40(SL104.20売り) |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆124.00(SL124.80買い) |
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.1830(SL1.1930買い) |
前日のSL実行ポジション(SL&SP)
ユーロ$ショート | 50,000 | ☆1.1800(SL1.1830買い)-$150 |
2020年7月収支経過(01~31日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥15,000 | |
ユーロ円 | +¥20,000 | |
ユーロドル | -¥167,600(-$1,350) | -$150 |
豪ドル円 | +¥40,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 105.70 |
ドル円買い | 50,000 | 104.50(SL104.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆124.00(SL124.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 123.00(SL122.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆1.1830(SL1.1880買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1720 |
豪ドル円売り | 50.000 | 75.80(SL76.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 74.60(SL74.10売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 105.50 |
ドル円買い | 50,000 | 104.20(SL103.70売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 124.80(SL125.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 123.50 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1930(SL1.1980買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1800 |
豪ドル円売り | 50.000 | 75.80(SL76.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 74.70(SL74.20売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。