鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 109.80~110.80 |
ユーロ円 | 130.80~131.80 |
ユーロドル | 1.1870~1.1970 |
豪ドル円 | 82.80~83.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
前日のFOMCを受けて、米債券利回りが上昇過程を強め、ドルを買い戻す動きが優勢になっていたが、一転して米10年債利回りが一時1.5%割れとなり、ドル円は失速気味に下落している。相対的には中国包囲網に対する警戒感や米中覇権争いを背景に、リスク回避の円買い志向が強まっている。ただ、FRBによる出口戦略である資産購入ペース縮小については9月に議論を開始し、来年には開始される見通しであり、今回の米債券利回りの低下は一過性との見解が少なくなく、過度な円高局面は描きづらい状況にある。その中、本日にもバイデン大統領は米奴隷解放記念日の6月19日を連邦祝日に指定し、本日は振替休日になるため、市場の閑散状態が予想される。総じて、調整モードに陥りやすい展開にあるだけに、市場の反応を待ってからの逆張り待機が得策であろう。
一方、ドル円は米債券利回りの低下が嫌気され、下落基調を強めているが、ドル円110円台を維持しており、拙速的な下値トライは自重局面にある。ただ、クロス円全般にも円高が波及しており、ストップロスが一巡するまでは、ある程度の下落局面は想定せざるを得ない。引き続きレンジ幅ドル円109.80~110.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはECBが先の理事会でハト派姿勢を強調しており、米欧の政策志向の相違を背景に、一時ユーロドル1.19割れになるなど、改めて上値の重さが意識されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1870~1.1970を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円110円割れから押し目買い共に、110円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.19割れから押し目買いと共に、1.19台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円111円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円110円割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、引き続き戻り売りが優先されており、上値は限定的と判断しているが、現状ではユーロドル1.20前後を中心に、1.19台後半からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、買いは1.19割れから少なめの押し目買いで対応している模様。
●クロス円は、ドル円110円割れではロング、111円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は131円割れから押し目買いと共に132円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは83円割れから押し目買いと共に、84円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 109.30 | 111.30 |
ユーロ円 | 130.20 | 132.45 |
ユーロドル | 1.1800 | 1.2020 |
豪ドル円 | 82.20 | 84.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.1900(SL1.1870売り) |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆83.60(SL82.80売り) |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆▼132.50(SL131.70売り)-¥40,000 |
ユーロ$ロング | 50,000 | ☆▼1.1950(SL1.1900売り)-$250 |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆▼84.20(SL83.60売り)-¥30,000 |
2021年6月収支経過(01~18日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥10,000 | +¥15,000 |
ユーロ円 | -¥40,000 | -¥65,000 |
ユーロドル | +¥26,200(+$200) | -$250 |
豪ドル円 | -¥20,000 | -¥30,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円買い | 50,000 | ☆132.50(SL132.00売り) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.1950(SL1.1900売り) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 111.20(SL111.70買い) |
ドル円買い | 50,000 | ☆△110.20(110.50ショートカバー)+¥15,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | 132.70 |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆▼131.70(SL131.20売り)-¥25,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2000 |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.1900(SL1.1850売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.50 |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆83.60(SL83.10売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 110.80(SL111.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 109.80(SL109.40売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 131.80(SL132.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 130.80(SL130.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1970 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1870(SL1.1820売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.70 |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.80(SL82.30売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。