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為替モーニング東京市場2021年10月27日

2021年10月27日
(コラム執筆時間:08時57分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円113.60~114.80
ユーロ円131.80~133.00
ユーロドル1.1550~1.1670
豪ドル円85.00~86.20
相場状況の振り返りと今後の展開予想

米企業の相次ぐ好決算が続いており、投資家マインド改善を踏まえながら、昨日の米国株式市場ではNYダウ及びS&P500は最高値を更新している。その中、原油価格が2014年以来の高値圏で引けるなど、世界的なインフレ懸念の長期化を背景に、米欧では金融緩和縮小に乗り出している。一方、明日の日銀金融決定会合では金利据え置きが確実視される中、原油価格の高止まりや円安などを考慮し、金融引き締め策は2023年度に持ち越されるとの見解が多数を占めており、相対的な金融政策の相違が円全面安の状況を作り出している。再び節目であるドル円115円トライが意識されている。ただ、中国当局は債務危機が深刻化する恒大集団に対し、個人資産を使って債務を返済するよう指示している旨が報じられているが、債務規模から判断しても、既に中国当局は恒大救済を見捨てているとの見解が少なくなく、市場は破綻リスクに備えた円買いも随所に散見されるなど、過度な円安局面も描きづらくなっており、当面、ドル円115円前後が折り返し地点になると見なした方が無難であろう。

一方、ドル円は日米金利差拡大を背景に底堅い展開であるが、損切りと利食いが相混じり、加速的な上昇は見込みづらい相場環境にある。引き続きレンジ幅をドル円113.60~114.80円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

他方、ユーロドルは、依然として、米ドル主導の展開を余儀なくされる中、再び戻り売りが優勢になっている、ユーロドル1.16割れでは割安感と利益確定買いが散見されており、拙速的な下値トライは自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1550~1.1670を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円113円台半ば前後から押し目買いと共に、114円台半ば以上からナンピン売りで待機をすることを勧める。一方、ユーロドルは、1.15台半ば前後から押し目買いと共に、1.16台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円114円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、ドル円113円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しており、現状ではユーロドル1.16台半ば以上からナンピン売りと共に、1.15台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円113円台半ば前後ではロング、ドル円114円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は132円割れから押し目買いと共に、133円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは85円前後から押し目買いと共に、86円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円113.10115.20
ユーロ円131.30133.50
ユーロドル1.15001.1710
豪ドル円84.7086.80

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ドル円ロング50,000☆113.50(SL113.30売り)
豪ドル円ショート50,000☆85.60(SL86.10買い)
2021年10月収支経過(01~27日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥110,000
ユーロ円-¥55,000
ユーロドル+¥52,800(+ドル400)
豪ドル円-¥145,000
前日の売買 東京市場
豪ドル円売り50,000☆85.60(SL86.10買い)
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000114.40
ドル円買い50,000113.50(SL113.00売り)
ユーロ円売り50,000133.00(SL133.50買い)
ユーロ円買い50,000131.80(SL131.30売り)
ユーロドル売り50,0001.1680(SL1.1730買い)
ユーロドル買い50,0001.1570(SL1.1520売り)
豪ドル円売り50,00086.00(SL86.50買い)
豪ドル円買い50,00085.00
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000114.50
ドル円買い50,000113.60(SL113.20売り)
ユーロ円売り50,000133.00(SL133.50買い)
ユーロ円買い50,000131.80(SL131.30売り)
ユーロドル売り50,0001.1670(SL1.1720買い)
ユーロドル買い50,0001.1560(SL1.1510売り)
豪ドル円売り50,00086.10(SL86.60買い)
豪ドル円買い50,00085.10
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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