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為替モーニング東京市場2022年4月25日

2022年04月25日
(コラム執筆時間:07時31分)

鈴木予想レンジ 

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円127.80~129.30
ユーロ円138.00~139.50
ユーロドル1.0750~1.0900
豪ドル円92.30~93.80
相場状況の振り返りと今後の展開予想

パウエルFRB議長の講演が伝わっているが、インフレ抑制の金融引き締め策はもう少し早く動くのが適切とした上、次回5月FOMCで0.50%の大幅利上げの可能性に言及、また、他のFOMCメンバーからも複数回の大幅利上げの可能性が指摘されるなど、市場は否応もなく米金利先高観測を強めながら、ドルを買い戻す動きが優勢になっている。反面、米国株式市場ではNYダウ平均株価が一時1000ドル安となるなど、少なからずとも金利先高観測が株式市場の足かせになっており、今後、FRBがどこまで強気姿勢を維持できるかにも注目が集まっている。そして、相場の取り巻く環境は、依然として、ウクライナ情勢の進展状況、同時に、中国経済もウィルス感染拡大に冒されており、大幅な景気後退局面を迎える可能性もあり、今後の世界経済に及ぼす影響を考慮すると、FRBによる複数の利上げシナリオでインフレを抑制できるかは懐疑的との見方も少なくない。一方、イエレン米財務長官が米経済は驚くほどの回復力と述べ、依然として、高インフレ状態が続いているが、天井打った可能性にも指摘している。引き続き米金利動向に振られ易い展開ではあるが、米債券利回りが3%台に乗れば、達成感を踏まえたドルのリバウンド売りも一考であろう。

一方、ドル円は日米金利差を背景に底堅い展開ではあるが、約20年ぶりの高値圏で推移しており、130円台が射程圏内にある。とは言え、ドルロングが異常に積み上がっているだけに、更にドル買いを敢行する難しさもある。そして、129円台では実需やポジション調整売りが随所に散見されている以上、引き続きレンジ幅ドル円127.80~129.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルはウクライナ情勢次第ではあるが、ポンド安の影響も加味され上値の重さが意識されている。ただ、統計的にもユーロドル1.08前後では幾度となく跳ね返されおり、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0750~1.0900を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、128円割れから押し目買いを勧めると共に、129円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.07台半ば前後から押し目買いと共に、1.09前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は売り急ぐことなく、ドル円129円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は127円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を強めているが、現状では戻り売りを優先しており、ユーロドル1.09前後からナンピン売りと共に、1.07台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円128円割れではロング、129円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は138円前後から押し目買いと共に、139円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は92円台半ば割れから押し目買いと共に、94円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円127.45129.60
ユーロ円137.70140.00
ユーロドル1.07001.0920
豪ドル円91.9094.30

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ユーロドルロング50,000☆1.0800(SL1.0750売り)
豪ドル円ロング50,000☆93.20(SL92.40売り)
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
豪ドル円ロング50,000☆▼93.80(SL93.20売り)-¥30,000
豪ドル円ロング50,000★▼94.50(SL93.80売り)-¥35,000
2022年4月収支経過(01~25日)
通貨プラスマイナス前日
ドル円-¥75,000+¥55,000
ユーロ円+¥135,000-¥25,000
ユーロドル-¥76,200(-$550)
豪ドル円-¥95,000-¥65,000
前日の売買 東京市場
ドル円買い50,000☆127.90(SL127.40売り)
ユーロ円買い50,000★▼138.80(SL138.30売り)-¥25,000
ユーロドル買い50,000☆1.0800(SL1.0750売り)
豪ドル円買い50,000☆93.80(SL93.30売り)
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000☆△129.00(127.90ロング)+¥55,000
ドル円買い50,000127.80(SL127.30売り)
ユーロ円売り50,000139.50(SL140.00買い)
ユーロ円買い50,000138.10(SL137.60売り)
ユーロドル売り50,0001.0880
ユーロドル買い50,0001.0750(SL1.0700売り)
豪ドル円売り50,00094.50
豪ドル円買い50,000☆93.20(SL92.70売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000129.30(SL129.80買い)
ドル円買い50,000127.80(SL127.30売り)
ユーロ円売り50,000139.50(SL140.00買い)
ユーロ円買い50,000138.10(SL137.60売り)
ユーロドル売り50,0001.0880
ユーロドル買い50,0001.0750(SL1.0700売り)
豪ドル円売り50,00093.80
豪ドル円買い50,00092.40(SL91.90売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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〈金融商品取引業の登録番号〉関東財務局長(金商)第2028号
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