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為替モーニング東京市場2022年6月9日

2022年06月09日
(コラム執筆時間:09時30分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円133.50~135.20
ユーロ円143.00~144.80
ユーロドル1.0630~1.0780
豪ドル円95.50~97.30
相場状況の振り返りと今後の展開予想

目先はインフレ率の上昇やFRBの追加利上げの軸になる明日の米消費者物価指数(CPI)が注目されやすい。ただし、ウクライナ情勢の長期化や中国供給問題に対する不安材料、そして、原油価格の高騰が加わり、円相場は20年ぶりの安値を更新するなど、円独歩安の状況が作り出されている。日銀としても、過度な円安を放置できないレベルではあるが、インフレ懸念の長期化が予想される中、現状の景況感の弱さ、並びに賃金上昇が見込みづらい状況下では、積極的な金融政策変更や介入姿勢は取り切れていないのが現状である。結果的に日銀が示唆する円安容認姿勢しか、術がないのが現状なのかもしれない。とは言え、各主要国がインフレ対策として、すでに利上げ姿勢に舵を切っている以上、円売りがキャリートレードなどの投資対象になりやすく、円相場を翻弄していると言わざるを得ない。過度な円安は購買力や国際競争力を失う可能性もあり、政府・日銀としても、何らかの円安対策が求められている。当面、反転時期が迫っていると判断するのが妥当であろう。

一方、ドル円は日米金利差拡大のみならず、他の主要通貨に対しての金利差も拡大傾向にあり、円売りのストップロスが嵐となって吹き捲っている。135円台は時間の問題と化しているが、すでに米債券利回りの上昇を織り込んでいるだけに、135円台以上の高値掴みには要注意であろう。当面、レンジ幅ドル円133.50~135.20円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応するのが無難であろう。

他方、ユーロドルは本日のECB理事会における利上げ期待はあるが、景況感自体は好転しておらず、依然として、戻り売りが優勢になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0630~1.0780を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、133円台半ば前後から押し目買いと共に、135円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.06台か前半ら押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、株価動向に注視し、様子見スタンスを強めているが、輸出企業はドル円134円台半ば前後からナンピン売りを実施しており、現状では135円台を視野に、同レベル以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は133円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ユーロドル1.07前後でもみ合い相場と化しているが、現状ではECB理事会待ちであり、1.08前後からナンピン売りと共に、1.06台前半から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円133円台半ば前後ではロング、135円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は143円前後から押し目買いと共に、145円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は95円台半ば前後から押し目買いと共に、97円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円133.10135.70
ユーロ円142.80145.10
ユーロドル1.05851.0830
豪ドル円95.2097.70

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

2022年6月収支経過(01~09日) 
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥215,000-¥45,000
ユーロ円-¥210,000-¥60,000
ユーロドル+¥49,000(+ドル350)
豪ドル円-¥140,000-¥40,000
前日の売買 東京市場
ドル円売り50,000☆133.70(SL134.20買い)
ユーロ円売り50,000★▼142.70(SL143.20買い)-¥25,000
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000134.50(SL135.10買い)
ドル円買い50,000132.80
ユーロ円売り50,000☆143.80(SL144.30買い)
ユーロ円買い50,000142.50(SL142.00売り)
ユーロドル売り50,0001.0780(SL1.0830買い)
ユーロドル買い50,0001.0630(SL1.0580売り)
豪ドル円売り50,000☆96.80(SL97.30買い)
豪ドル円買い50,00095.30
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000135.20(SL135.70買い)
ドル円買い50,000133.70
ユーロ円売り50,000144.80(SL145.30買い)
ユーロ円買い50,000143.30
ユーロドル売り50,0001.0780(SL1.0830買い)
ユーロドル買い50,0001.0630(SL1.0580売り)
豪ドル円売り50,00097.30(SL97.80買い)
豪ドル円買い50,00095.50
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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