鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 133.50~135.20 |
ユーロ円 | 143.00~144.80 |
ユーロドル | 1.0630~1.0780 |
豪ドル円 | 95.50~97.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
目先はインフレ率の上昇やFRBの追加利上げの軸になる明日の米消費者物価指数(CPI)が注目されやすい。ただし、ウクライナ情勢の長期化や中国供給問題に対する不安材料、そして、原油価格の高騰が加わり、円相場は20年ぶりの安値を更新するなど、円独歩安の状況が作り出されている。日銀としても、過度な円安を放置できないレベルではあるが、インフレ懸念の長期化が予想される中、現状の景況感の弱さ、並びに賃金上昇が見込みづらい状況下では、積極的な金融政策変更や介入姿勢は取り切れていないのが現状である。結果的に日銀が示唆する円安容認姿勢しか、術がないのが現状なのかもしれない。とは言え、各主要国がインフレ対策として、すでに利上げ姿勢に舵を切っている以上、円売りがキャリートレードなどの投資対象になりやすく、円相場を翻弄していると言わざるを得ない。過度な円安は購買力や国際競争力を失う可能性もあり、政府・日銀としても、何らかの円安対策が求められている。当面、反転時期が迫っていると判断するのが妥当であろう。
一方、ドル円は日米金利差拡大のみならず、他の主要通貨に対しての金利差も拡大傾向にあり、円売りのストップロスが嵐となって吹き捲っている。135円台は時間の問題と化しているが、すでに米債券利回りの上昇を織り込んでいるだけに、135円台以上の高値掴みには要注意であろう。当面、レンジ幅ドル円133.50~135.20円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応するのが無難であろう。
他方、ユーロドルは本日のECB理事会における利上げ期待はあるが、景況感自体は好転しておらず、依然として、戻り売りが優勢になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0630~1.0780を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、133円台半ば前後から押し目買いと共に、135円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.06台か前半ら押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向に注視し、様子見スタンスを強めているが、輸出企業はドル円134円台半ば前後からナンピン売りを実施しており、現状では135円台を視野に、同レベル以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は133円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ユーロドル1.07前後でもみ合い相場と化しているが、現状ではECB理事会待ちであり、1.08前後からナンピン売りと共に、1.06台前半から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円133円台半ば前後ではロング、135円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は143円前後から押し目買いと共に、145円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は95円台半ば前後から押し目買いと共に、97円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 133.10 | 135.70 |
ユーロ円 | 142.80 | 145.10 |
ユーロドル | 1.0585 | 1.0830 |
豪ドル円 | 95.20 | 97.70 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年6月収支経過(01~09日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥215,000 | -¥45,000 |
ユーロ円 | -¥210,000 | -¥60,000 |
ユーロドル | +¥49,000(+ドル350) | |
豪ドル円 | -¥140,000 | -¥40,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆133.70(SL134.20買い) |
ユーロ円売り | 50,000 | ★▼142.70(SL143.20買い)-¥25,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 134.50(SL135.10買い) |
ドル円買い | 50,000 | 132.80 |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆143.80(SL144.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 142.50(SL142.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0780(SL1.0830買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0630(SL1.0580売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆96.80(SL97.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 95.30 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 135.20(SL135.70買い) |
ドル円買い | 50,000 | 133.70 |
ユーロ円売り | 50,000 | 144.80(SL145.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 143.30 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0780(SL1.0830買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0630(SL1.0580売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 97.30(SL97.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 95.50 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。