鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 123.20~124.50 |
ユーロ円 | 134.50~135.80 |
ユーロドル | 1.0850~1.0980 |
豪ドル円 | 93.20~94.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
インフレ抑制を背景に、FRBは金利正常化に意欲的であり、今晩発表される3月FOMC議事要旨においては、市場は概ねタカ派的な姿勢を見込んでいる。米10年債利回りも2.6%に到達するなど、次回FOMCでは0.5%の利上げが織り込み済みとなっている。そして、今後も原油価格上昇などを背景に、インフレ圧力がさらに強まり、遅かれ早かれ米10年債利回りは3%台も時間の問題との見解も少なくない。ただ、コロナウィルスの感染拡大が収束したわけではなく、またウクライナ情勢に対する不透明感もあり、米国経済ほどの活気は他国にはなく、相対的に早期の金融引き締め策には及び腰になっている。米国が利上げを継続すれば、本邦並びに欧州圏でも利上げを追従したい意向ではあるが、早期の利上げには異論も出始めているように、金融引き締め策がインフレ抑制に繋がるかは懐疑的になっている。
一方、ドル円は日米金利差拡大を背景に、123円台半ば前後で底堅い展開ではあるが、ドルに買われ過ぎの兆しがあり、125円前後では一旦折り返し地点と判断した方が無難であろう。当面、レンジ幅をドル円123.20~124.50円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で待機することが一考であろう。
他方、ユーロドルはウクライナ情勢の長期化を背景に、戻り売りが優勢であるが、ユーロドル1.09割れでは割安感の買いや利益確定買いも散見されるなど、意外に底堅い展開を見せている。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.0850~1.0980を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが無難であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、123円前後から押し目買いを勧めると共に、124円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.08台半ば前後から押し目買いと共に、1.10前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、ドル円124円台半ば前後を中心に、124円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は123円前後から押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しているが、現状では調整主導で、今朝と同様に、ユーロドル1.10前後からナンピン売りと共に、1.08台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円123円前後ではロング、124円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は134円台半ば前後から押し目買いと共に、136円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は93円前後から押し目買いと共に、94円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 122.70 | 125.00 |
ユーロ円 | 134.00 | 136.25 |
ユーロドル | 1.0800 | 1.1020 |
豪ドル円 | 92.70 | 95.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆123.50(SL124.50買い) |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆135.30(SL135.80買い) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0910(SL1.0850売り) |
前日のSL実行ポジション(SL&SP)
ドル円ショート | 50,000 | ★▼123.00(SL123.50買い)-¥25,000 |
ユーロドルロング | 50,000 | ★▼1.0970(SL1.0910売り)-ドル300 |
豪ドル円ショート | 50,000 | ★▼92.70(SL93.30買い)-¥30,000 |
2022年4月収支経過(01~06日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | +¥25,000 | -¥25,000 |
ユーロ円 | +¥35,000 | |
ユーロドル | -¥40,500(-$300) | -$300 |
豪ドル円 | -¥10,000 | -¥55,000 |
前日の売買 東京市場
豪ドル円売り | 50,000 | ★▼93.30(SL93.80買い)-¥25,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆123.50(SL124.00買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.0910(SL1.0870売り) |
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 124.30(SL124.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 123.00 |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆135.30(SL135.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 134.20(SL133.70売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0980 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0850(SL1.0800売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.30(SL94.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 93.10(SL92.60売り) |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 124.50(SL125.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 123.20 |
ユーロ円売り | 50,000 | 135.80(SL136.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 134.80 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0970 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0850(SL1.0800売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.40(SL94.90買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 93.20(SL92.70売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。