鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 110.30~111.30 |
ユーロ円 | 129.30~130.30 |
ユーロドル | 1.1680~1.1780 |
豪ドル円 | 83.50~84.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
バイデン大統領が2兆ドル超規模による8年計画をインフラ投資中心に打ち出す方針が発表され、市場は概ね好感している。問題の財源確保に関しては、法人税などの増税や現行の法人税率を21%から28%に引き上げ、そして、海外での利益には21%のミニマム税で賄う旨を指摘している。既に業界筋からは批判的な見解が少なくないが、米国債利回りの更なる上昇やドル高を誘発しかねないだろうが、FRBとしては雇用情勢が安定するまでは米国債利回りの急ピッチの上昇は敬遠したいのが本音であろう。いずれにしても、米国金利が他の主要国よりも速いペースでの上昇は確実視されているが、既に、米10年債利回りが1.7%台半ば近辺で高止まりしており、今後、FRBがどのレベルまで容認姿勢を見せるかであろうが、債券利回りが2%まで上昇すれば、株式及び為替相場の影響も計り知れないだけに、引き続き直近のレンジ幅で売買を模索するのが賢明であろう。
一方、ドル円は米金利の高止まりを背景に、ドル円110円台では底堅い展開ではあるが、依然として、高値警戒感もあり、拙速的に買い上がる雰囲気はなく、現状レベルでは一旦清算レベルに近く、引き続きレンジ幅ドル円110.30~111.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはストップロス売りが一巡しており、下値トライは限定的になっているが、米国の大規模な米景気刺激策やワクチンの進捗状況などを背景に戻り売りが優先されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1680~1.1780を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円110円台前半から押し目買いを勧めると共に、ドル円111円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.17割れから押し目買いと共に、1.18前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、新年度入りで様子見スタンスを更に強めているが、輸出企業は昨日と同様に、現状ではドル円111円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円110円前後を中心に、110円台半ば割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、戻り売りを優先する中、現状では昨日と同様に、ユーロドル1.18前後からナンピン売りと共に、ユーロドル1.17割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円110円前後ではロング、111円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は129円台前半から押し目買いと共に、130円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは83円台半ば前後から押し目買いと共に、84円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 109.70 | 111.80 |
ユーロ円 | 128.80 | 131.00 |
ユーロドル | 1.1620 | 1.1830 |
豪ドル円 | 83.00 | 85.20 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆110.80(SL111.30買い) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.1770(SL1.1680売り) |
前日のSL実行ポジション(SL&SP)
ドル円ショート | 50,000 | ★▼110.20(SL110.80買い)-¥30,000 |
2021年3月収支結果 プラス+110,400
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥30,000 | -¥30,000 |
ユーロ円 | +¥70,000 | +¥20,000 |
ユーロドル | +¥45,400(+$350) | |
豪ドル円 | +¥25,000 | +¥30,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆110.80(SL111.20買い) |
ユーロ円売り | 50,000 | ★△129.70(129.30ロングカバー)+¥20,000 |
豪ドル円売り | 50,000 | ★△84.30(83.70ロングカバー)+¥30,000 |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 111.20(SL111.70買い) |
ドル円買い | 50,000 | 110.30 |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.30(SL130.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.30(SL128.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1780 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1680(SL1.1630売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.70(SL85.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 83.70(SL83.20売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 111.30(SL111.70買い) |
ドル円買い | 50,000 | 110.30 |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.30(SL130.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.30(SL128.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1780 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1680(SL1.1630売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.50(SL85.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 83.50(SL83.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。