鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 110.00~111.00 |
ユーロ円 | 131.00~132.00 |
ユーロドル | 1.1870~1.1970 |
豪ドル円 | 82.70~83.70 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
ワクチン接種が進行する中、各国の経済は持ち直しており、以前のように都市封鎖に追い込まれる事態は低くなっている。反面、変異ウイルスのデルタ株が浸透しつつあり、依然として、リスク回避の動きも根強いものがあり、積極的にポジションを取り切れない外部環境にある。その中、FRBによるテーパリング観測は時期尚早との見方が少なくなく、米債券利回りは再び低下し、米国株式市場ではNYダウが小幅反発、S&P500やナスダックは最高値を更新するなど、株式市場の追い風になっている。ただ、市場は6月期末や週末の米雇用統計の発表を前にし、調整色が強まっていると言わざるを得ない。そして、バーキン・リッチモンド連銀総裁は、雇用回復は長い道のりであり、雇用者数の伸びは8月及び9月には極めて良い数字が出そうと述べている。また、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁も米経済の完全回復までにはほど遠いが。秋には力強い労働市場の回復を期待と発言するなど、相対的に、コロナ終息を見込んだ見解に終始している。当面、週末の米雇用統計の結果待ちの状況にあり、引き続き相場が動意を待ってから始動が得策であろう。
一方、ドル円は米債券利回りの低下を背景に、下値を模索してはいるが、米景況感の改善期待があり、拙速的な下値トライは自重局面にある。引き続きレンジ幅ドル円110.00~111.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは欧州委員会が発表した6月のユーロ圏景況感は21年ぶりの高水準となったにもかかわらず、一時ユーロドル1.900割れになるなど、引き続き戻り売りが優先されている。ただ、米金利の低下も嫌気されており、拙速的な下値トライには慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1870~1.1970を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円110円前後から押し目買い共に、111円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.18台後半から押し目買いと共に、1.19台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円111円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円110円前後から押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、引き続き戻り売りを優先する中、現状では、昨日と同様に、ユーロドル1.19台後半からナンピン売りと共に、1.18半ば前後を中心に、1.18台後半から押し目買いで対応している模様。
●クロス円は、ドル円110円前後ではロング、111円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は131円前後から押し目買いと共に132円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは82円台半ば前後から押し目買いと共に、83円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 109.50 | 111.60 |
ユーロ円 | 130.50 | 132.65 |
ユーロドル | 1.1800 | 1.2020 |
豪ドル円 | 82.10 | 84.15 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
No position |
2021年6月収支経過(01~30日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥10,000 | |
ユーロ円 | +¥20,000 | +¥25,000 |
ユーロドル | +¥46,200(+ドル350) | |
豪ドル円 | -¥40,000 | +¥10,000 |
前日の売買 東京市場
豪ドル円買い | 50,000 | ★△83.30(83.50ショートカバー)+¥10,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 111.00(SL111.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 110.10(SL109.60売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 132.30(SL132.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆△131.30(131.80ショートカバー)+¥25,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1970(SL1.2020買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1870(SL1.1820売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.00(SL84.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 83.00(SL82.50売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 111.00(SL111.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 110.10(SL109.60売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 132.00(SL132.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 131.10(SL130.60売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1970(SL1.2020買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1870(SL1.1820売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.70(SL84.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.70(SL82.20売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。