鈴木予想レンジ
| 通貨ペア | 予想レンジ |
|---|---|
| ドル円 | 113.00～114.00 |
| ユーロ円 | 130.70～131.70 |
| ユーロドル | 1.1500～1.1600 |
| 豪ドル円 | 82.80～83.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
FRBのテーパリング（金融緩和縮小）は次回11月FOMCでの実施が見込まれているが、依然として、市場は日米欧の低金利政策を背景に過剰流動性資金が相場全般を形成している。その金余り現象が株価の上昇に繋がっているが、同時に、行き場を失った投機マネーが原油や石炭などのエネルギー相場まで波及する中、中国は気候変動や不動産の破綻リスクなどを踏まえて、深刻な電力不足に追い込まれている。中期的には世界に誇る中国のサプライチェーンの牙城も崩れる可能性もあるとの見解もあるが、今後、米中対立構造も含めて、中国包囲網が更に強化された場合には、中国経済の失速も視野に入れる必要があるのかもしれない。いずれにしても、様々な不確実性がマーケットのかく乱要因になっており、安易に焦点が絞り切れない情勢にある。引き続き相場が大きく動意づいてからの始動が賢明であろう。
一方、ドル円はリスク回避のドル買いを背景に底堅い展開であるが、ドル円114円前後では今朝と同様に、実需や調整売りが随所に散見されており、拙速的な上値トライには自重局面にある。引き続きレンジ幅ドル円113.00～114.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは戻り売りが優先されており、ユーロドル1.16の上値の重さが意識されているが、反面、1.15前後では利益確定買いが散見されるなど、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1500～1.1600を重視し、同レベル前後からナンピン売買が無難であろう。
●戦略的にはドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円113円前後から押し目買いと共に、114円前後からナンピン売りで待機をすることを勧める。一方、ユーロドルは1.15前後から押し目買いと共に、1.16前後からナンピン売りで対応することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、ドル円114円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業もドル円113円前後から押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しており、現状ではユーロドル1.16前後からナンピン売りと共に、1.15前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、繰り返しになるが、ドル円113円前後ではロング、ドル円114円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は130円台半ば前後から押し目買いと共に、131円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは83円割れから押し目買いと共に、84円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
| 通貨 | 売り | 買い |
| ドル円 | 112.55 | 114.65 |
| ユーロ円 | 130.15 | 132.30 |
| ユーロドル | 1.1450 | 1.1645 |
| 豪ドル円 | 82.40 | 84.60 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション（SL＆TP）
| ドル円ショート | 50,000 | ☆113.30（SL114.00買い） |
| ユーロ円ショート | 50,000 | ☆131.00（SL131.70買い） |
| ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.1570（SL1.1500売り） |
| 豪ドル円ショート | 50,000 | ☆83.30（SL83.80買い） |
2021年10月収支経過（01～13日）
| 通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
| ドル円 | －￥55,000 | |
| ユーロ円 | －￥5,000 | |
| ユーロドル | ||
| 豪ドル円 | －￥80,000 |
前日の売買 東京市場
| 出来ず Nothing done |
前日の売買 海外市場
| 出来ず Nothing done |
本日の売買予定 東京市場
| 出来ず Nothing done | ||
| ドル円売り | 50,000 | 113.90（SL114.30買い） |
| ドル円買い | 50,000 | 113.00 |
| ユーロ円売り | 50,000 | 131.50（SL132.00買い） |
| ユーロ円買い | 50,000 | 130.50 |
| ユーロドル売り | 50,000 | 1.1600 |
| ユーロドル買い | 50,000 | 1.1500（SL1.1450売り） |
| 豪ドル円売り | 50,000 | 83.80（SL84.30買い） |
| 豪ドル円買い | 50,000 | 82.80 |
本日の売買予定 海外市場
| ドル円売り | 50,000 | 114.00（SL114.40買い） |
| ドル円買い | 50,000 | 113.00 |
| ユーロ円売り | 50,000 | 131.70（SL132.20買い） |
| ユーロ円買い | 50,000 | 130.70 |
| ユーロドル売り | 50,000 | 1.1600 |
| ユーロドル買い | 50,000 | 1.1500（SL1.1450売り） |
| 豪ドル円売り | 50,000 | 83.80（SL84.30買い） |
| 豪ドル円買い | 50,000 | 82.80 |
記号・略称解説
ロング＝買い、ショート＝売り
△＝プラス、▼＝マイナス
☆新規、★実行済み
SL＝損失確定（Stop Loss）
TP＝利益確定（Take Profit）
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット：東京市場 17：00、海外市場 5：00（日本時間）
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。
