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為替イブニング海外市場2022年5月25日

2022年05月25日
(コラム執筆時間:19時34分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円126.30~127.80
ユーロ円135.00~136.50
ユーロドル1.0600~1.0750
豪ドル円89.30~90.80
相場状況の振り返りと今後の展開予想

本日は特筆すべき材料に乏しいが、FRBの動向を確認するためにも、5月初旬に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に注目が集まるだろう。既に報じられているように、パウエル議長は6月と7月のFOMCで0.5%利上げに言及しており、タカ派姿勢を続行する可能性は高い。ただ、ウクライナ情勢の進捗状況、そして、中国経済の失速懸念など、相場の取り巻く環境は日々変化しているだけに、FOMCが描くような金利正常化はもはや賞味期限切れとの声も少なくない。これが米債券利回りの伸び悩みにも繋がっており、ドルロングを一旦手仕舞う動きが優先されている。とは言え、米金利の優位性は健在であり、拙速的なドル売りには慎重にならざるを得ない。引き続き直近のレンジ幅を重視した、逆張り待機が賢明であろう。

一方、ドル円は米債券利回りの低下も手伝い、ややドル売りに傾斜しているが、127円割れではストップロスもほぼ一巡しており、改めて、日米金利差拡大を意識した展開が予想されている。引き続きレンジ幅ドル円126.30~127.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。

他方、ユーロドルはECB理事のカザークス・ラトビア中銀総裁の発言に対して、過剰反応した嫌いは否めないが、その後のECB金融安定化報告では、インフレと成長鈍化の中で企業の弱体化が問われており、拙速的な金融引き締め策が疑問視される旨が報じられているなど、過度なユーロ高期待は自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0600~1.0750を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、126円台半ば割れから押し目買いと共に、128円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.06前後から押し目買いと共に、1.07台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、ドル円128円前後を中心に、127円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、126円台半ば前後から少なめの押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、利益確定売りに押されるなど、再び上値の重さが意識されている。現状ではユーロドル1.06前後から押し目買いと共に、1.07台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円126円台半ば前後ではロング、128円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は135円前後から押し目買いと共に、136円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は89円台半ば割れから押し目買いと共に、90円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円126.00128.20
ユーロ円134.55136.80
ユーロドル1.05701.0780
豪ドル円88.8091.10

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

前日の売買 東京市場
ドル円買い50,000☆127.30(SL126.80売り)
前日の売買 海外市場
ドル円買い50,000☆126.70(SL126.20売り)
ユーロ円買い50,000★△135.80(136.50ショートカバー)+¥35,000
豪ドル円買い50,000☆89.50(SL89.00売り)
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り100,000127.70
ドル円買い50,000126.10(SL125.60売り)
ユーロ円売り50,000137.00(SL137.50買い)
ユーロ円買い50,000135.30(SL134.80売り)
ユーロドル売り50,0001.0790(SL1.0840買い)
ユーロドル買い50,0001.0650
豪ドル円売り50,000☆△90.50(89.50ロングカバー)+¥50,000
豪ドル円買い50,00089.30(SL88.80売り)
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り100,000127.60
ドル円買い50,000126.30(SL125.80売り)
ユーロ円売り50,000136.30(SL136.80買い)
ユーロ円買い50,000135.00(SL134.50売り)
ユーロドル売り50,0001.0750(SL1.0800買い)
ユーロドル買い50,0001.0620
豪ドル円売り50,00090.50(SL91.00買い)
豪ドル円買い50,00089.30(SL88.80売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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