鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 138.30~139.80 |
ユーロ円 | 138.50~140.00 |
ユーロドル | 0.9950~1.0100 |
豪ドル円 | 93.00~94.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
市場は相対的に米金利動向に振られ易い展開は否めないが、現時点では次回FOMCにおいて、0.75%利上げは確実視されてはいる。ただし、インフレ抑制のためには、1%の利上げが妥当との見解も少なくない。それでも、急ピッチの利上げが米経済の重石になることも意識されており、FOMCメンバー内でも将来の景気減速懸念を背景にして、米国株式市場ではNYダウが142ドル安と5日続落しているなど、概ね0.75%利上げに留まる公算が高いだろう。そんな中、為替市場ではユーロドルが一時パリティ割れとなり、そして、ドル円そのものも節目の140円台が意識されるなど、依然として、ドル買い志向は根強いものがある。反面、クロス円相場ではドル円がユーロ円を上回るなど、相場自体に違和感が生じ始めている。新型コロナウィルスが爆発的に拡大していることもあるが、原油価格が沈静化しつつあり、米国以外では拙速的な金融引き締めに異論を唱える見解も少なくない。当面、ドル円140円前後やユーロドルのパリティ割れからのドル高値掴みには、要注意と見なした方が賢明であろう。
一方、ドル円は24年ぶりの円安を更新しているが、流石に140円トライには慎重になっている。ただし機関投資家などの投機筋は日米金利差拡大を背景に、円キャリートレードを推奨しているなど、底堅い展開が予想される。引き続きレンジ幅ドル円138.30~139.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
他方、ユーロドルはパリティ割れで買い戻す動きはあるが、ストップロス売りが一巡しておらず、戻りの鈍さに繋がっている。当面、パリティ割れの後遺症もあるが、潮流が変わるまでは拙速的な下値トライは自重せざるを得ないだろう。引き続きレンジ幅ユーロドル0.9950~1.0100を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが無難であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、138円台前半から押し目買いを勧めると共に、139円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは0.9950前後から押し買いを勧めると共に、1.01前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強めているが、輸出企業はドル円140円台を意識しており、現状では139円台後半からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は昨日と同様に、138円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りを優先しており、現状では、昨日と同様に、ユーロドル1.01台以上からナンピン売りと共に、0.99台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円138円前後ではロング、140円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は138円台半ば前後から押し目買いと共に、140円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は93円前後から押し目買いと共に、94円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 137.80 | 140.20 |
ユーロ円 | 137.90 | 140.50 |
ユーロドル | 0.9920 | 1.0150 |
豪ドル円 | 92.50 | 95.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年7月収支経過(01~15日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥25,000 | -¥50,000 |
ユーロ円 | -¥110,000 | -¥55,000 |
ユーロドル | -¥90,600(-ドル650) | |
豪ドル円 | +¥65,000 | -¥50,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ★▼138.20(SL138.70買い)-¥25,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | ★▼139.00(SL139.50買い)-¥25,000 |
豪ドル円売り | 50,000 | ★▼93.50(SL94.00買い)-¥25,000 |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 139.80(SL140.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 138.00(SL137.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 140.00(SL140.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 138.50(SL137.90売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0120(SL1.1170買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 0.9950(SL0.9900売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.50(SL95.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 92.80(SL92.30売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 139.80(SL140.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 138.30(SL137.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 140.00(SL140.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 138.50(SL137.90売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0100(SL1.1150買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 0.9950(SL0.9900売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.50(SL95.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 93.00(SL92.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。