鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 124.60~125.80 |
ユーロ円 | 135.30~136.50 |
ユーロドル | 1.0780~1.0900 |
豪ドル円 | 92.80~94.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
昨日発表された3月の米消費者物価指数(CPI)は8.5%と大幅に上昇し、米国のインフレ懸念を裏付ける内容となった。FRBの金利正常化に向けたタカ派姿勢に変化はないと見られるが、ただ米2年債は2.4%割れ、そして10年債利回りも2.7%台まで低下するなど、金利先高観測はピークアウトしたとの思惑が働いており、相対的にドルを手仕舞う動きがやや優勢になっている。そんな中、米国株式市場では3指数揃って続落しており、一部では金利正常化を急ぐ必要はないとの見解もあるため、ここ最近の急ピッチの上昇に反して、あくまでも緩やかなペースでの金融引き締め策が妥当との見方も台頭しつつある。ただ、市場を取り巻く環境はウクライナ情勢に対する不透明感もあるが、ロシアのウクライナ侵攻による原油価格の急騰、そして、新型コロナウィルスの感染拡大懸念が顕在化しており、積極的にポジションを取り切れない状況にある。引き続き直近のレンジ幅を拡大し、相場が動意づいてからの始動を心掛けるのが得策であろう。
一方、ドル円は米債券利回りの低下を受けて、一時125円割れになるなど、拙速的な上値トライは慎重になっているが、日銀が円安容認とも受け取れる発言もあり、下値も限定的になっている。引き続きレンジ幅ドル円124.60~125.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはウクライナ情勢や有事のドル買いも手伝い、戻りの鈍さに繋がっているが、辛うじて、節目の1.08台を維持している。そして、ユーロドル1.08割れでは利益確定買いが散見されており、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅、ユーロドル1.0780~1.0900を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、124円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、126円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08割れから押し目買いと共に、1.09台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円126円前後を視野に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は125円割れから随時実施しているが、現状では124円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しているが、現状では、ユーロドル1.09前後からナンピン売りと共に、1.08割れから少なめの押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円124円台半ば前後ではロング、126円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は135円台前半から押し目買いと共に、136円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は93円割れから押し目買いと共に、94円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 124.40 | 126.60 |
ユーロ円 | 134.80 | 136.90 |
ユーロドル | 1.0720 | 1.0940 |
豪ドル円 | 92.30 | 94.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆124.90(SL124.60売り) |
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆135.80(SL135.30売り) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0910(SL1.0780売り) |
2022年4月収支経過(01~13日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | -¥65,000 | |
ユーロ円 | +¥80,000 | |
ユーロドル | -¥41,000(-$300) | |
豪ドル円 | -¥5,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 126.00(SL126.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | ☆124.90(SL124.40売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 137.00(SL137.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆135.80(SL135.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0940 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0820(SL1.0770売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 93.80(SL94.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 92.50(SL92.00売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 125.60 |
ドル円買い | 50,000 | 124.60(SL124.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 136.30 |
ユーロ円買い | 50,000 | 135.30(SL134.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0900 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0780(SL1.0730売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.00(SL94.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 92.80(SL92.30売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。