鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 121.50~123.00 |
ユーロ円 | 133.80~135.30 |
ユーロドル | 1.0930~1.1080 |
豪ドル円 | 91.00~92.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
先のFRBによる想定以上のタカ派的姿勢を受けて、米国債利回りが軒並み上昇を続ける中、米国株式市場ではNYダウが前日比349ドル高と続伸しており、相対的にドル買いをサポートしている。本日の日経平均も9日連騰が予想されているが、ドル円はストップロスを巻き込む格好で122円台を突破するなど、円全面安の状況に陥っている。反面、急ピッチの円安による輸入コスト高と、同時に2週間余りで3,000円近くも反発している日経平均への警戒感も押し寄せているなど、相場全般に過熱感が生じていることは否めない。そんな中、バイデン米大統領ら西側諸国の首脳らは、ロシアに対する制裁強化を表明しているが、相場自体は地政学的リスクやエネルギー価格上昇を織り込んでおり、如何に反応するかは懐疑的である。引き続き、相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は米債券利回りの上昇や当局の円安容認姿勢も加わり、引き続き底堅い展開が予想されるが、米10年債利回りが2.5%近辺まで上昇していることから、投資家心理の側面では日米金利差を背景とした円キャリートレードが加速しやすい外部環境にある。とは言え、あくまでも段階的な米金利上昇局面であり、加速的な円安は描きづらい状況にある。引き続きレンジ幅をドル円121.50~123.00円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で待機することが賢明であろう。
他方、ユーロドルはウクライナ情勢が混沌とする中、相場自体はジレンマ状態にあるが、突発的な事態を想定せざるを得ず、引き続き戻り売りが優先されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0930~1.1080を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円121円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、ドル円123円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.09台半ば割れから押し目買いと共に、1.10台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円122円前後から随時実施しており、現状では123円台を視野に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は121円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、微調整に終始しているが、現状では昨日と同様に、戻り売りを優先しており、ユーロドル1.11前後からナンピン売りと共に、1.09台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円121円台半ば前後ではロング、123円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は134円割れから押し目買いと共に、135円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。豪ドル円は91円前後から押し目買いと共に、92円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 121.20 | 123.50 |
ユーロ円 | 133.50 | 135.80 |
ユーロドル | 1.0880 | 1.1130 |
豪ドル円 | 90.70 | 93.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆122.20(SL123.00買い) |
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆134.30(SL135.30買い) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0980(SL1.0950売り) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆91.50(SL92.30買い) |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆▼121.70(SL122.20買い)-¥25,000 |
2022年3月収支経過(01~24日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | -¥165,000 | -¥25,000 |
ユーロ円 | -¥305,000 | |
ユーロドル | +¥39,700(+$300) | |
豪ドル円 | -¥80,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆121.70(SL122.20買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆122.20(SL122.60買い) |
ドル円買い | 50,000 | 121.00 |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆134.30(SL134.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 132.80(SL132.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1070 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0930(SL1.0880売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆91.50(SL92.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 90.20(SL89.70売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 123.00(SL123.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 121.50 |
ユーロ円売り | 50,000 | 135.30(SL135.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 133.80 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1080 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0930(SL1.0880売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 92.30(SL92.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 90.80 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。