鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 109.00~110.00 |
ユーロ円 | 129.00~130.00 |
ユーロドル | 1.1800~1.1900 |
豪ドル円 | 80.50~81.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
明日の7月米雇用統計を控える中、デルタ株の出現、中国経済の低迷、そして、原油安など様々な攪乱要因が加わり、相場全体は神経質な展開に陥っている、その中、昨日発表されたADP雇用統計が予想外に弱い内容となり、一時ドル売りが先行したが、その後発表されたISM非製造業景気指数が予想を上回り、雇用指数が53.8と回復したことが好感され、再びドルを買い戻す機運が高まるなど、市場はやや混迷を深めている。その中、クラリダFRB副議長は今年後半にも資産購入ペース縮小の発表を行う可能性や23年の利上げ開始は新たな枠組みと整合していると述べてはいるが、米国債利回りの下げ幅には驚きであるが、恐らくウイルスへの懸念を部分的に反映していると述べるなど、端的に言えば、FRB当局者でさえも先行き見通しは視界不良と言わざるを得ないのだろう。いずれにしても、米雇用統計待ちの段階ではあるが、引き続き直近のレンジ幅を重視し、ジックリ待機策で臨むことが賢明であろう。
一方、ドル円は一時109円割れと警戒感を強めていたが、米金利の下げ止まりやリスク回避のドル買いも手伝い、ドル円109円台半ば前後まで買い戻されるなど、底堅い展開が予想される。引き続きレンジ幅ドル円109.00~110.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはECBが来年3月にパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)を終了した後も、従来の量的緩和を継続する可能性が伝えられており、改めて、ユーロドルの上値の重さが意識されている。引き続き戻り売りを優先し、レンジ幅ユーロドル1,1800~1.1900を重視し、同レベル前後からナンピン売買が得策であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円109円前後から押し目買い共に、110円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.18前後から押し目買いと共に、1.19前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円110円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円109円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りを優先しているが、現状ではユーロドル1.19前後からナンピン売りと共に、1.18割れから押し目買いで対応している模様。
●クロス円は、ドル円109円前後ではロング、ドル円110円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は129円前後から押し目買いと共に、130円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは80円台半ば割れから押し目買いと共に、81円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 108.45 | 110.55 |
ユーロ円 | 128.50 | 130.70 |
ユーロドル | 1.1730 | 1.1950 |
豪ドル円 | 79.80 | 81.85 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆109.50(SL108.70売り) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆81.00(SL81.30買い) |
2021年8月収支経過(02~03日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | ||
ユーロ円 | ±\0 | +¥25,000 |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥30,000 |
前日の売買 東京市場
豪ドル円売り | 50,000 | ☆81.00(SL81.50買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 109.70 |
ドル円買い | 50,000 | 108.70(SL108.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆△129.80(129.30ロングカバー)+¥25,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | 128.80(SL128.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1900(SL1.1950買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1800(SL1.1750売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.50(SL82.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.50 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 109.80 |
ドル円買い | 50,000 | 109.00(SL108.60売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 129.80 |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.00(SL128.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1900(SL1.1950買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1800(SL1.1750売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.30(SL81.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.50 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。