鈴木予想レンジ
| 通貨ペア | 予想レンジ |
|---|---|
| ドル円 | 114.20～115.20 |
| ユーロ円 | 128.80～129.80 |
| ユーロドル | 1.1200～1.1300 |
| 豪ドル円 | 81.30～82.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
市場はFRBの年内の複数回利上げは織り込み済みであるが、一部では3月FOMCで利上げが開始されることは確実視されてはいるものの、利上げ幅や回数に関しては未知数との見方が少なくない。相対的に市場が先走った感も強く、ドルの調整売りがやや優勢になっている。昨日はタカ派であるブラード・セントルイス連銀総裁が5回の利上げを見込んではいるが、他のFOMCメンバーの多くは年内3～4回程度の利上げに集約されており、市場は過剰反応している嫌いがある。いずれにしても、3月の利上げ開始までは金利正常化に向けてタカ派的な発言に終始する可能性は高いだろうが、反面、米経済の活性化を睨みながら、ハト派的な見解も再浮上する可能性もある。現段階では債券市場を睨みながら、株式市場ではNYダウが3日続伸してはいるが、引き続き神経質な展開が予想されるだけに、基本的には相場が大きく動意づいてからの始動を心掛けるのが得策であろう。
一方、ドル円はドルの調整売りに押されて、114円台半ば前後まで下落しているが、依然として、日米金利差拡大を背景に底堅い相場環境に変わりがない。ただ、買われ過ぎのドルと売られ過ぎの円が競合しつつあり、安易に身動きが取りづらい状況にある。引き続きレンジ幅をドル円114.20～115.20円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
他方、ユーロドルは今週のECB理事会を巡ってタカ派的な見解もあるが、相対的にはドル売りに助長される中、割安感の買いも手伝い、底堅さを取り戻しつつある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1200～1.1300を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、114円台前半から押し目買いと共に、115円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.12前後から押し目買いと共に、1.13前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円115円台半ば前後を中心に、115円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、114円台前半から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、下値トライには慎重になっているが、調整主導の展開には変わりがなく、現状ではユーロドル1.13前後からナンピン売りで待機している模様。一方、買いは1.12前後から押し目買いで対応している模様。
●クロス円は、ドル円114円台前半ではロング、115円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は129円割れから押し目買いと共に、130円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は81円台前半から押し目買いと共に、82円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
| 通貨 | 売り | 買い |
| ドル円 | 113.70 | 115.80 |
| ユーロ円 | 128.30 | 130.45 |
| ユーロドル | 1.1170 | 1.1380 |
| 豪ドル円 | 80.75 | 82.85 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション（SL＆TP）
| ユーロ弗ショート | 50,000 | ☆1.1230（SL1.1300買い） |
| 豪ドル円ショート | 50,000 | ☆81.70（SL82.30買い） |
2022年2月収支経過（2／01～02日）
| 通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
| ドル円 | ＋￥25,000 | ＋￥25,000 |
| ユーロ円 | ||
| ユーロドル | ||
| 豪ドル円 |
前日の売買 東京市場
| ドル円買い | 50,000 | ★△114.80（115.30ショートカバー）＋￥25,000 |
前日の売買＆予定 海外市場
| ドル円売り | 50,000 | 115.50（SL116.00買い） |
| ドル円買い | 50,000 | 114.50（SL114.00売り） |
| ユーロ円売り | 50,000 | 129.70（SL130.20買い） |
| ユーロ円買い | 50,000 | 128.70（SL128.20売り） |
| ユーロドル売り | 50,000 | 1.1300（SL1.1350買い） |
| ユーロドル売り | 50,000 | 1.1200 |
| 豪ドル円売り | 50,000 | ☆81.70（SL82.30買い） |
| 豪ドル円買い | 50,000 | 80.70（SL80.30売り） |
本日の売買予定 東京市場
| ドル円売り | 50,000 | 115.20（SL115.70買い） |
| ドル円買い | 50,000 | 114.20（SL113.70売り） |
| ユーロ円売り | 50,000 | 129.80（SL130.30買い） |
| ユーロ円買い | 50,000 | 128.80（SL128.30売り） |
| ユーロドル売り | 50,000 | 1.1300（SL1.1350買い） |
| ユーロドル売り | 50,000 | 1.1210 |
| 豪ドル円売り | 50,000 | 82.30（SL82.80買い） |
| 豪ドル円買い | 50,000 | 81.40 |
記号・略称解説
ロング＝買い、ショート＝売り
△＝プラス、▼＝マイナス
☆新規、★実行済み
SL＝損失確定（Stop Loss）
TP＝利益確定（Take Profit）
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット：東京市場 17：00、海外市場 5：00（日本時間）
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。
