鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 106.30~107.50 |
ユーロ円 | 128.50~129.70 |
ユーロドル | 1.2000~1.2120 |
豪ドル円 | 82.50~83.70 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米債券利回りが再び上昇するなか、米国株式市場ではNYダウが前日比121ドル安と続落するなど、米金利動向にやや敏感に反応している嫌いがあるが、市場にはコロナ感染拡大懸念とワクチン接種期待が同居しており、また、米中対立問題など様々な難題を抱えており、相対的に株式、債券、そして、為替相場は調整主導の展開に追いやられている。その中、米地区連銀報告によれば、大半の地区で経済は緩慢に拡大、ワクチン進展期待で大半の企業は年後半には雇用及び経済も楽観視する旨が伝えられている。反面、各連銀総裁からはインフレ率の進捗状況を懸念するうごきも相次いでいるが、平均で2%を上回るインフレは問題ないと指摘する声が支配的であるように、コロナウィルスの終息を見込んだ先行き期待論でしかないとの見解もあり、いまだに試行錯誤の段階と見なすのが順当であろう。引き続き直近のレンジ幅の中での攻防が予想されるだけに、引き続き相場の動意を待ってからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は米国債利回りの上昇を好感し、ドル円107円台を回復しているが、更なる上昇が見込みづらく、一旦同レベルでは清算入りになりやすい相場環境にある。また、市場ではバイデン大統領が提唱している1兆9000ドル規模の経済支援策の具体性を注視する動きもあり、内容次第ではどちらに転んでも不思議ではなく、引き続きレンジ幅ドル円106.30~107.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは節目の1.200割れは回避されたが、ECBは必要に応じて手段を変更する可能性を述べてはいるが、現時点では視界不良の段階にあり、パンデミック緊急購入プログラムなども柔軟性を強調しているにすぎず、依然として、戻り売り優先の展開を強いられている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.2000~1.2120を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円106円台半ば割れから押し目買いを勧めると共に、ドル円107円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.20前後から押し目買いと共に、1.21台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向に注視し、様子見スタンスを強めているが、輸出企業はドル円107円台半ば前後ナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円106円台半ば割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、現状では引き続き戻り売りを優先しており、ユーロドル1.21台以上からナンピン売りと共に、1.20前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円106円台半ば前後ではロング、107円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は128円台半ば前後から押し目買いと共に、129円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは82円台半ば前後から押し目買いと共に、83円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 105.90 | 108.10 |
ユーロ円 | 128.00 | 130.10 |
ユーロドル | 1.1950 | 1.2170 |
豪ドル円 | 82.00 | 84.20 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
No position |
2021年3月収支経過(01~03日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | ||
ユーロ円 | +¥15,000 | +¥15,000 |
ユーロドル | +¥6,400(+ドル50) | +$50 |
豪ドル円 | +¥15,000 | +¥15,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 107.30(SL107.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 106.30(SL105.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 129.70(SL130.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 128.60(SL128.10売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2140(SL1.2190買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2040(SL1.1990売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.00(SL84.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 83.00(SL82.50売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 107.50(SL108.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 106.40(SL105.90売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 129.70(SL130.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 128.50(SL128.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2120(SL1.2170買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2010(SL1.1960売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.70(SL84.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.50(SL82.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。