鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 136.00~137.50 |
ユーロ円 | 136.50~138.00 |
ユーロドル | 0.9970~1.0120 |
豪ドル円 | 91.50~93.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
相対的にインフレ懸念が強まる中、本日発表される米消費者物価指数が強い内容になるとの思惑が働いている。このためFRBの積極的な利上げ姿勢を背景に、米国株式ではNYダウが192ドル安と3日続落するなど、世界的な景気減速懸念が先行しつつある。また、ウクライナ情勢の長期化や中国のコロナウィルスによるロックダウンへの危機感などもあるが、原油価格や商品価格が下落基調にあるように、積極的にポジションを取り切れない状況にあるだけに、市場全般がポジション縮小に追い込まれている。為替市場においてもリスク回避手段でもあるドル買いが優勢ではあるが、ユーロドルが対米ドルでパリティ割れの段階まで下落し、また、円相場も24年ぶりの円安圏にあるだけに、ドルを買い増す動きは鈍くなっている。当面、通常よりもレンジ幅を拡大し、相場が動意づくまでは待機策に努めることが無難であろう。
一方、ドル円は米金利の優位性を無視できず、底堅い展開に変わりはないが、既にFRBの利上げを織り込んでおり、過度な円安期待は後退している。引き続きレンジ幅をドル円136.00~137.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルはロシア産ガス停止によるユーロ圏経済への悪影響も加わり、改めて、パリティ割れが意識されている。ただ、パリティ割れが実現したとしても、更にユーロ安が進行する可能性は低いとの見方が支配的になりつつある。引き続きレンジ幅ユーロドル0.9970~1.0120を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが無難であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、136円前後から押し目買いを勧めると共に、137円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.00割れから押し買いと共に、1.01台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円138円前後を中心に、137円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は136円台半ば割れから実施しているが、現状では136円前後から押し目買いで対応している模様
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、パリティ割れを前提に戻り売りが優先されている。現状では、ユーロドル1.01台半ば前後からナンピン売りと共に、0.99台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円136円前後ではロング、137円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は136円台半ば前後から押し目買いと共に、138円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は91円台半ば前後から押し目買いと共に、93円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 135.70 | 138.10 |
ユーロ円 | 136.00 | 138.45 |
ユーロドル | 0.9920 | 1.0170 |
豪ドル円 | 91.20 | 93.70 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年7月収支経過(01~13日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥75,000 | +¥50,000 |
ユーロ円 | -¥90,000 | |
ユーロドル | -¥137,600(-ドル1,000) | |
豪ドル円 | +¥115,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円買い | 50,000 | ☆137.30(SL136.80売り) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 138.00(SL138.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | ☆△136.50(137.50ショートカバー)+¥50,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | 137.80 |
ユーロ円買い | 50,000 | 136.40(SL135.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0130 |
ユーロドル買い | 50,000 | 0.9950(SL0.9930売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 93.00(SL93.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 91.50(SL91.00売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 137.50(SL138.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 136.00(SL135.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 137.80 |
ユーロ円買い | 50,000 | 136.50(SL136.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0120 |
ユーロドル買い | 50,000 | 0.9970(SL0.9930売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 93.00(SL93.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 91.50(SL91.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。