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為替イブニング海外市場2022年3月9日

2022年03月09日
(コラム執筆時間:19時21分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円115.00~116.20
ユーロ円126.30~127.50
ユーロドル1.0900~1.1020
豪ドル円84.00~85.30
相場状況の振り返りと今後の展開予想

米英がロシア産原油の禁輸を発表したことで、原油価格が1バレル126ドル台と再び上昇基調を強めており、依然として、上値の目途が立たない状況に置かれている。一方、米債券利回りはインフレ懸念を踏まえて、軒並み上昇過程にあるが、米10年債利回りが一時1.87%、30年債も2.25%まで上昇する場面があったものの、反面、安全資産の米債券買い戻しも同時に散見されている。加速的な上昇は描きづらい相場環境にあり、拙速的にドルを買い戻す動きとは言い難い状況にある。とは言え、ウクライナ情勢を背景とした有事のドル買い志向は根強く、下値も限定的と言わざるを得ない。いずれにしても、様々な情報や憶測が飛び交っている以上、当面、相場が大きく動意づくまでは素直に待機策に努めることが賢明であろう。

一方、ドル円はリスク回避の動きが顕在化しているが、既にマーケットではドルロングが積み上がっている。また、米金利の伸び悩みも手伝い、更にドルを買い増す雰囲気は削がれている。引き続き直近のレンジ幅ドル円115.00~116.20円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルはウクライナ情勢次第ではあるが、割安感の買いも手伝い、1.09台半ば前後まで上昇している。ただ、引き続き戻り売りが優勢なだけに、1.100台以上からの高値掴みには要注意であろう。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0900~1.1020を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、115円前後から押し目買いと共に、116円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.09前後から押し目買いと共に、1.10台以上からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は今朝と同様に、ドル円116円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は115円前後から押し目買いを継続している模様。

●海外勢によれば、ウクライナ情勢を巡り、方向感に乏しい展開と判断しているが、引き続き戻り売りを優先している。現状ではユーロドル1.100台以上からナンピン売りと共に、1.09前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円115円前後ではロング、116円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は126円台前半から押し目買いと共に、127円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は84円前後から押し目買いと共に、85円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円114.75116.90
ユーロ円126.00128.25
ユーロドル1.08801.1085
豪ドル円83.8086.00

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート50,000☆127.00(SL127.50買い)
本日のSL実行ポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート50,000☆▼126.30(SL127.00買い)-¥35,000
ユーロ円ショート50,000☆▼126.50(SL127.00買い)-¥25,000
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート50,000★▼125.70(SL126.30買い)-¥30,000
2022年3月収支経過(01~09日)
通貨プラスマイナス前日
ドル円+¥30,000
ユーロ円-¥155,000-¥90,000
ユーロドル-¥94,600(-ドル750)+$350
豪ドル円+¥85,000+¥25,000
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り50,000★125.70(SL126.20買い)
ユーロドル売り50,000★△1.0920(1.0850ロングカバー)+$350
豪ドル円買い50,000☆84.00(SL83.50売り)
前日の売買 海外市場
ユーロ円売り50,000☆126.30(SL126.80買い)
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り50,000116.00(SL116.40買い)
ドル円買い50,000115.00(SL114.50売り)
ユーロ円売り50,000☆127.00(SL127.50買い)
ユーロ円買い100,000125.70
ユーロドル売り50,000☆1.0950(SL1.1000買い)
ユーロドル買い50,0001.0850(SL1.0800売り)
豪ドル円売り50,000☆△84.50(84.00ロングカバー)+¥25,000
豪ドル円買い50,00083.50(SL83.00売り)
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000116.20(SL116.70買い)
ドル円買い50,000115.00(SL114.50売り)
ユーロ円売り50,000127.50(SL128.00買い)
ユーロ円買い50,000126.30
ユーロドル売り50,0001.1020(SL1.1070買い)
ユーロドル買い50,0001.0900
豪ドル円売り50,00085.30(SL85.80買い)
豪ドル円買い50,00084.20(SL83.70売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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