鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 133.50~135.00 |
ユーロ円 | 141.80~143.30 |
ユーロドル | 1.0550~1.0700 |
豪ドル円 | 94.30~95.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
ECBは7月会合にて、11年ぶりに0.25%の利上げに踏み切り、インフレが低下しなければ9月には0.5%の大幅利上げの可能性を示唆した。これを受けて、ユーロドルは一時1.07台後半まで上昇したが、ラガルドECB総裁の会見では、利上げ期待は強いものの、あくまでもインフレ次第の側面が強く、また、ユーロ経済の不確実性も加わったことで、ユーロの買い戻しも一過性に終わっており、1.06台前半まで下げ足を強めている。そんな中、米10年債利回りは3%台を維持しており、再びドル買い志向が強まっている。現時点での政策方針は日銀が緩和姿勢維持、ECBは中途半端な利上げに留まり、そして、FRBは金利正常化に意欲的であることが判明していることから、否応もなしに日米欧の金利差を意識せざるを得ず、依然として、ドル買い戻しが優勢になっている。ただ、株式市場では過熱感もあるが、NYダウは前日比638ドル安と拒否反応を示しており、依然として、金利動向に振られ易い落ち着きのない相場展開に追いやられている。引き続きレンジ幅を拡大し、相場が大きく動意づくまではじっくり待機策で対応することが賢明であろう。
一方、ドル円は米債券利回りが再び上昇過程にあり、ドルを買い戻す動きが強まっている。このため節目の135円前後を再び意識しなければならないが、同レベル前後では実需や利益確定売りが散見されており、一旦清算局面と捉えることも一考であろう。引き続きレンジ幅ドル円133.50~135.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが無難であろう。
他方、ユーロドルはECB理事会で利上げ観測が台頭したものの、事前予想通りということもあり、更に買い上がる雰囲気は失せている。ただ、1.06割れでは割安感と利益確定買いが随所に散見されているだけに、下値トライも慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0550~1.0700を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、133円台半ば前後から押し目買いと共に、135円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.05台半ば前後から押し目買いと共に、1.07前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円135円台を視野に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は133円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、米ドル主導は否めず、戻り売りを優先しているが、現状ではユーロドル1.07前後からナンピン売りと共に、1.06割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円133円台半ば前後ではロング、135円台ではショートをイメージし、ユーロ円は142円割れから押し目買いと共に、143円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は95円割れから押し目買いと共に、96円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 133.00 | 135.30 |
ユーロ円 | 141.70 | 144.30 |
ユーロドル | 1.0585 | 1.0830 |
豪ドル円 | 94.80 | 97.20 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年6月収支経過(01~10日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥215,000 | |
ユーロ円 | -¥115,000 | +¥95,000 |
ユーロドル | +¥50,000(+ドル350) | |
豪ドル円 | -¥55,000 | +¥85,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ★133.70 |
ユーロ円買い | 50,000 | ★△143.30(143.80ショートカバー)+¥25,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 134.50(SL135.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 132.50(SL132.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆144.00(SL144.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 142.00(SL141.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0780(SL1.0830買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.0630(SL1.0580売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 97.00(SL97.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 95.20 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 134.80(SL135.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 133.50(SL133.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 143.30(SL144.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆△142.60(144.00ショートカバー)+¥70,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | 141.80(SL141.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0700 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0550(SL1.0500売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 95.80(SL96.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆△95.10(96.80ショートカバー)+¥85,000 |
豪ドル円買い | 50,000 | 94.30(SL93.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。