鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 104.80~105.80 |
ユーロ円 | 127.30~128.50 |
ユーロドル | 1.2080~1.2180 |
豪ドル円 | 81.50~82.70 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
新型コロナウイルスワクチンの接種が進行する中、世界的な株高傾向が続いている。その中、日経平均株価は30年半ぶりにバブル期の3万円台を一気に回復しており、超低金利政策が大きく貢献していると言わざるを得ない。ただ、流石に実体経済を反映したとは言い難い外部環境にあり、株高の持続性も問われ始めている。現時点では疑心暗鬼の段階であるが、今後はワクチン接種も株価の押し上げ材料になる可能性もあり、また、世界的な潮流にあるだけに、引き続き底堅い展開と見なした方が無難であろう。とは言え、為替相場自体は株価との相関性が希薄になっており、株高・円安の構図も描きづらい状況にある。引き続き相場が大きく動意づいてからの逆張り対応が賢明であろう。
一方、ドル円は日経ダウ3万円台を好感し、ドル円105円台を回復しているが、日本株以上に堅調な米国株式市場が米ドル買いを後押ししているとも解釈できる。今後も米国でのワクチン接種の進捗状況次第では、都市封鎖が段階的に解除されるとの期待感もあり、もう一段のドル高円安が見込まれている。引き続きレンジはドル円104.80~105.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは新型コロナウイルスワクチンの接種が進行しているが、反面、集合体による足並みの乱れを指摘されており、未だに先行き不透明感を払拭出来ない情勢にある。引き続き戻り売りを優先すると共に、レンジ幅ユーロドル1.2080~1.2180を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円105円割れから押し目買いを勧めると共に、ドル円105円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.20台後半から押し目買いと共に、1.21台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株高期待を背景に底堅い展開と判断している。輸出企業はドル円105円台から随時実施しており、現状では106円前後を視野に、同レベルからナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円104円台半ば前後を中心に、ドル円105円割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しているが、現状ではユーロドル1.21台後半からナンピン売りと共に、1.20台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円105円割れではロング、105円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は127円台前半から押し目買いと共に、128円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは81円台半ば前後から押し目買いと共に、82円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 104.30 | 106.50 |
ユーロ円 | 126.80 | 129.00 |
ユーロドル | 1.2030 | 1.2245 |
豪ドル円 | 80.85 | 83.10 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆127.70(SL128.50買い) |
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.2100(SL |
豪ドル円ショート | 50.000 | ☆81.80(SL82.50買い) |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆▼126.80(SL127.70買い)-¥45,000 |
豪ドル円ショート | 50.000 | ☆▼80.80(SL81.80買い)-¥50,000 |
2021年2月収支経過(01~16日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | ±¥0 | +¥20,000 |
ユーロ円 | -¥20,000 | -¥45,000 |
ユーロドル | +¥19,100($150) | |
豪ドル円 | -¥20,000 | -¥50,000 |
前日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆△105.30(104.90ロングカバー)+¥20,000 |
ドル円買い | 50,000 | 104.50(SL104.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆127.70(SL128.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 126.60 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2170(SL |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2070 |
豪ドル円売り | 50.000 | ☆81.80(SL82.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.80 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 105.80(SL106.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 104.80(SL104.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 128.50(SL129.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 127.30 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2180(SL |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2080 |
豪ドル円売り | 50.000 | 82.50(SL83.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 81.50 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。