鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 115.00~116.30 |
ユーロ円 | 130.00~131.30 |
ユーロドル | 1.1250~1.1370 |
豪ドル円 | 82.30~83.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
昨年12月14、15両日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が予想以上にタカ派な内容であり、そして、インフレ率が高い中、潜在成長率も予想を上回る可能性も高く、FRBは金融正常化が妥当との見解が強いため、3月FOMCでの早期利上げの可能性も現実味を帯びている。市場はFRBの利上げはほぼ織り込み済みであるが、日経平均株価はNYダウの反落を背景に、前日比844円安と大幅に下落し、やや過剰反応している嫌いがある。とは言え、為替相場への影響は限定的であり、改めて、株価と為替相場の相関性の薄さが意識されている。引き続き相場が動意づくまでは静観し、じっくり待機策で臨むことが得策であろう。
一方、ドル円は潜在的な日米金利差拡大を背景に、底堅い展開ではあるが、反面、急ピッチの円売りに市場は困惑度を深めている。また、一時の円キャリートレードの解消も手伝い、一旦調整売りに追いやられており、徐々にドル円116円台の上値の重さが意識されている。当面、ドルの買われすぎと円の売られすぎを考慮し、ドル円116円台以上からの高値掴みには要注意であり、引き続きレンジ幅をドル円115.00~116.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
他方、ユーロドルは、1.13前後で試行錯誤が続いているが、相変わらず米ドル主導の展開であり、上記レベル前後でジレンマ状態に陥っている。引き続き相場が動意づくまでは、直近のレンジ幅ユーロドル1.1250~1.1370を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円115円前後から押し目買いと共に、ドル円116円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.12台半ば前後から押し目買いと共に、1.13台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円116円台半ば前後を中心に、116円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円115円前後を中心に、115円台半ば割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、引き続き戻り売りを優先する中、現状では今朝と同様に、ユーロドル1.13台半ば以上からナンピン売りと共に、1.12台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円115円前後ではロング、ドル円116円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は130円前後から押し目買いと共に、131円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は82円台半ば割れから押し目買いと共に、83円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 114.70 | 116.80 |
ユーロ円 | 129.80 | 131.85 |
ユーロドル | 1.1200 | 1.1410 |
豪ドル円 | 81.70 | 83.85 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆116.30(SL116.30買い) |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ★▼130.70(SL131.50買い)-¥40,000 |
2022年1月収支経過(04~06日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥75,000 | |
ユーロ円 | -¥5,000 | -¥5,000 |
ユーロドル | +¥45,800(+ドル350) | |
豪ドル円 | -¥30,000 | +¥20,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買 海外市場
ユーロ円売り | 50,000 | ☆131.50(SL132.00買い) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 116.50(SL117.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 115.60 |
ユーロ円売り | 50,000 | 131.80(SL132.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆△130.80(131.50ショートカバー)+¥35,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1360(SL1.1400買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1270(SL1.1220売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.50(SL85.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆△83.60(84.00ショートカバー)+¥20,000 |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 116.30(SL116.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 115.30 |
ユーロ円売り | 50,000 | 131.50(SL132.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 130.30(SL129.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1370(SL1.1420買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1270(SL1.1220売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.50(SL83.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.30(SL81.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。