鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 125.20~126.70 |
ユーロ円 | 135.80~137.30 |
ユーロドル | 1.0750~1.0900 |
豪ドル円 | 92.80~94.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米国のインフレがピークアウトしたとの観測が広がる中、市場ではドルロングを解消する動きも見られたが、再び米債券利回りが軒並み上昇過程にある。このため、ドル円は一時126円台を回復、ユーロドルも一時1.08割れになるなど、ドルを買い戻す動きが顕著になっている。そして、ロシアの旗艦が沈没したことを受けて、ロシア軍がキーウ再攻撃との報道もあり、市場は米3連休を前にした有事のドル買いが強まっているとも考えられるが、依然として、米金利動向に振られ易い展開を改めて意識せざるを得ない。そんな中、昨日のECB理事会においては、利上げ観測も浮上していたが、一連の経済指標から第3四半期に資産購入を終了する可能性に言及しており、金融引き締め観測が後退したこともドル買いを後押ししている。ただ、いずれの通貨も米ドルに対して、下限レベルに位置しており、さらにドルを買い戻す機運が高まっているとは言い難く、ドルのさらなる上昇局面では一旦戻り売りに転じることが得策であろう。
一方、ドル円は126円台を回復したこともあり、必然的に次なる節目ドル円130円が意識せざるを得ないが、同時に高値警戒感も同時発生しており、相場の難易度を更に深めている。引き続き神経質な展開が予想されるだけに、レンジ幅をドル円125.20~126.70円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルはECB理事会において、政策金利が現状維持にとどまり、相対的には期待を削がれた格好となるだけに、戻り売りが再び優勢になっている。ただ、大きな節目と見られていた1.08割れになったことから、割安感による買い戻しも随所に散見されるなど、拙速的な下値トライは自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0750~1.0900を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、125円前後から押し目買いを勧めると共に、126円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.07台半ば前後から押し目買いと共に、1.09前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向を注視し、様子見スタンスを強めているが、輸出企業はドル円126円前後から随時実施しており、現状では126円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は125円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、米ドル主導で戻り売りが優先されているが、現状ではユーロドル1.07台半ば前後から押し目買いと共に、1.09前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円125円前後ではロング、126円台半ば以上ではショートをイメージし、ユーロ円は135円台半ば前後から押し目買いと共に、137円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は93円割れから押し目買いと共に、94円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 124.85 | 127.10 |
ユーロ円 | 135.25 | 137.50 |
ユーロドル | 1.0700 | 1.0930 |
豪ドル円 | 92.20 | 94.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆126.00(SL126.60買い) |
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆136.00(SL135.50売り) |
前日のSL実行ポジション(SL&SP)
ユーロドルロング | 50,000 | ☆▼1.0910(SL1.0850売り)―$300 |
2022年4月収支経過(01~15日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | -¥30,000 | |
ユーロ円 | +¥105,000 | |
ユーロドル | -¥115,800(-$850) | -$550 |
豪ドル円 | -¥5,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆126.00(SL126.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 124.70(SL124.20売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 137.30(SL137.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆136.00(SL135.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0960 |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆▼1.0850(SL1.0800売り)-$250 |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.00(SL94.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 92.80(SL92.30売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 126.60(SL127.10買い) |
ドル円買い | 50,000 | 125.40 |
ユーロ円売り | 50,000 | 137.00 |
ユーロ円買い | 50,000 | 135.50(SL135.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0900(SL1.0950買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0750(SL1.0700売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.00(SL94.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 92.80(SL92.30売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。