鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 114.70~115.70 |
ユーロ円 | 128.70~129.70 |
ユーロドル | 1.1180~1.1280 |
豪ドル円 | 80.80~81.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
市場にはFRBの3月の利上げに対してタカ派的な見解が広がっているが、昨日流れた各連銀総裁発言によれば、ジョージ・カンザスシティー連銀総裁は「3月の0.50%利上げは好ましい行動とは思わない」と述べた。また先に「0.50%引き上げを選択することもあり得る」との見解を示していたボスティック・アトランタ連銀総裁は、「3月の0.50%の利上げは自分の望む政策ではない」と言及している。そしてデーリー・サンフランシスコ連銀総裁は「3月利上げ開始の可能性」について述べたものの、「あくまでも段階的な政策シフト」と言及するなど、ここ最近の不安定な株価動向や地政学的リスクなどを背景に、ややハト派的な見解に移行しつつある。そんな中、米国株式市場ではNYダウが前日比406ドル高と3万5000ドル台を回復しており、改めて、株式相場が金利動向に敏感であることを認識せざるを得ない状況になっている。いずれにしても、FOMCとしてはインフレ抑制を踏まえた金利正常化が前提条件ではあるが、マーケットを過度に刺激しない程度の緩やかな金融引き締め策の意向とも言えるだけに、相対的にドルロングの調整売りが優勢になっている。
一方、ドル円はドルの調整売りを踏まえて、一時115円台を割り込んだが、依然として日米金利差は歴然としており、拙速的な下値トライには慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円114.70~115.70円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で待機策に努めることが一考であろう。
他方、今週は英中銀金融政策委員会(MPC)が予定されており、市場では0.25%の利上げを見込んでいる。これがドル売りとなってユーロの買戻しを助長しており、ユーロドルは1.12台を回復するなど底堅い展開を見せている。ただ、独自の更なる買い材料が乏しいだけに、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1180~1.1280を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、115円割れから押し目買いと共に、115円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.12割れから押し目買いと共に、1.12台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円115円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は115円割れから随時実施しており、現状では114円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ユーロドル1.12台以上からナンピン売りを実施しており、現状では1.12台後半からナンピン売りと共に、1.12割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円114円台半ば前後ではロング、115円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は129円割れから押し目買いと共に、129円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は81円割れから押し目買いと共に、81円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 114.10 | 116.10 |
ユーロ円 | 128.20 | 130.30 |
ユーロドル | 1.1120 | 1.1330 |
豪ドル円 | 80.25 | 82.45 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆115.30(SL115.70買い) |
ユーロ弗ショート | 50,000 | ☆1.1230(SL1.1280買い) |
2022年1月収支結果 マイナス¥190,400
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥20,000 | |
ユーロ円 | -¥20,000 | -¥10,000 |
ユーロドル | -¥90,400(-ドル700) | +$150 |
豪ドル円 | -¥60,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ★▼129.00(129.20ロングカバー)-¥10,000 |
ドル円売り | 100,000 | ★81.00(81.00ロングカバー)¥±0 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 115.80(SL116.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 114.90 |
ユーロ円売り | 50,000 | 129.50(SL130.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 128.50(SL127.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆1.1230(SL1.1280買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1130(SL1.1080売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | ★△1.1180(1.1150ロングカバー)+$150 |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.80(SL82.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.80(SL80.30売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 115.70(SL116.10買い) |
ドル円買い | 50,000 | 114.80 |
ユーロ円売り | 50,000 | 129.70(SL130.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 128.70(SL128.20売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1280(SL1.1330買い) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1180 |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.80(SL82.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.80(SL80.30売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。