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為替モーニング東京市場2022年2月1日

2022年02月01日
(コラム執筆時間:08時58分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円114.70~115.70
ユーロ円128.70~129.70
ユーロドル1.1180~1.1280
豪ドル円80.80~81.80
相場状況の振り返りと今後の展開予想

市場にはFRBの3月の利上げに対してタカ派的な見解が広がっているが、昨日流れた各連銀総裁発言によれば、ジョージ・カンザスシティー連銀総裁は「3月の0.50%利上げは好ましい行動とは思わない」と述べた。また先に「0.50%引き上げを選択することもあり得る」との見解を示していたボスティック・アトランタ連銀総裁は、「3月の0.50%の利上げは自分の望む政策ではない」と言及している。そしてデーリー・サンフランシスコ連銀総裁は「3月利上げ開始の可能性」について述べたものの、「あくまでも段階的な政策シフト」と言及するなど、ここ最近の不安定な株価動向や地政学的リスクなどを背景に、ややハト派的な見解に移行しつつある。そんな中、米国株式市場ではNYダウが前日比406ドル高と3万5000ドル台を回復しており、改めて、株式相場が金利動向に敏感であることを認識せざるを得ない状況になっている。いずれにしても、FOMCとしてはインフレ抑制を踏まえた金利正常化が前提条件ではあるが、マーケットを過度に刺激しない程度の緩やかな金融引き締め策の意向とも言えるだけに、相対的にドルロングの調整売りが優勢になっている。

一方、ドル円はドルの調整売りを踏まえて、一時115円台を割り込んだが、依然として日米金利差は歴然としており、拙速的な下値トライには慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円114.70~115.70円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で待機策に努めることが一考であろう。

他方、今週は英中銀金融政策委員会(MPC)が予定されており、市場では0.25%の利上げを見込んでいる。これがドル売りとなってユーロの買戻しを助長しており、ユーロドルは1.12台を回復するなど底堅い展開を見せている。ただ、独自の更なる買い材料が乏しいだけに、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1180~1.1280を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、115円割れから押し目買いと共に、115円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.12割れから押し目買いと共に、1.12台後半からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円115円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は115円割れから随時実施しており、現状では114円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、ユーロドル1.12台以上からナンピン売りを実施しており、現状では1.12台後半からナンピン売りと共に、1.12割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円114円台半ば前後ではロング、115円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は129円割れから押し目買いと共に、129円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は81円割れから押し目買いと共に、81円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円114.10116.10
ユーロ円128.20130.30
ユーロドル1.11201.1330
豪ドル円80.2582.45

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ドル円ショート50,000☆115.30(SL115.70買い)
ユーロ弗ショート50,000☆1.1230(SL1.1280買い)
2022年1月収支結果 マイナス¥190,400
通貨プラスマイナス前日比
ドル円-¥20,000
ユーロ円-¥20,000-¥10,000
ユーロドル-¥90,400(-ドル700)+$150
豪ドル円-¥60,000
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り50,000★▼129.00(129.20ロングカバー)-¥10,000
ドル円売り100,000★81.00(81.00ロングカバー)¥±0
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000115.80(SL116.20買い)
ドル円買い50,000114.90
ユーロ円売り50,000129.50(SL130.00買い)
ユーロ円買い50,000128.50(SL127.50売り)
ユーロドル売り50,000☆1.1230(SL1.1280買い)
ユーロドル買い50,0001.1130(SL1.1080売り)
ユーロドル売り50,000★△1.1180(1.1150ロングカバー)+$150
豪ドル円売り50,00081.80(SL82.30買い)
豪ドル円買い50,00080.80(SL80.30売り)
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000115.70(SL116.10買い)
ドル円買い50,000114.80
ユーロ円売り50,000129.70(SL130.20買い)
ユーロ円買い50,000128.70(SL128.20売り)
ユーロドル売り50,0001.1280(SL1.1330買い)
ユーロドル売り50,0001.1180
豪ドル円売り50,00081.80(SL82.30買い)
豪ドル円買い50,00080.80(SL80.30売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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