鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 108.50~109.50 |
ユーロ円 | 132.50~133.50 |
ユーロドル | 1.2150~1.2250 |
豪ドル円 | 84.00~85.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
市場ではFRBの出口戦略が問われる中、ブレイナードFRB理事は持続的なインフレに対処する手段を持っているとし、インフレ期待は良く抑制されていると述べている。アトランタ連銀総裁はFOMCのデータ次第であり、事前に利上げが決まっているわけではないとしたほか、米経済は予想以上に回復しており、インフレの兆候はあるが、今はインフレが続くとは思っていないと指摘、そして、ブラード・セントルイス連銀総裁は資産購入ペース縮小を協議する用意は全くなく、インフレの更なる上昇を見込むが、2022年にかけてインフレの上昇見込むとした上、パンデミックの期間の政策調整は望まないと強調している。その中、米債券利回りは軒並み低下しており、ドルの調整売りがやや優勢になっている。穿った見方になるが、ワクチン接種の急拡大により、米国内での感染者数が激減する中、MLB(米プロ野球)やPGA(米プロオルフ)ツアーの観戦がノーマスクで行われており、コロナウィルスが完全消滅したかのような状況にあり、改めて、米経済の底堅さが意識されているとの思惑があり、拙速的なドル売りは自重局面にあるとみなした方が無難かもしれない。
一方、ドル円は相変わらず狭いレンジ幅での攻防を強いられている。反面、仮想通貨市場では日々乱高下するなど、相場自体の不安心理が増幅しており、為替市場のボラティリティの低さにも繋がっている。引き続き直近のレンジはばドル円108.50~109.50円を重視し、同レベル前後からのナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは米ドルの調整売りを背景に、1.22台を回復している。市場ではECBが6月の理事会で刺激策縮小の動きに向かうとの観測もあるため、底堅い展開ではあるが、反面、消去法的に買われた側面も強く、過度な上昇期待は自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.2150~1.2250を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、昨日と同様に、ドル円108円台半ば前後から押し目買い共に、109円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.21台半ば前後から押し目買いと共に、1.22台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円109円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円108円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、戻り売りを優先する中、現状ではユーロドル1.21台半ば前後から押し目買いと共に、1.22台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、繰り返しなるが、ドル円108円台半ば前後ではロング、109円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は132円台半ば前後から押し目買いと共に、133円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは84円前後から押し目買いと共に、85円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 107.85 | 109.90 |
ユーロ円 | 131.85 | 134.00 |
ユーロドル | 1.2110 | 1.2320 |
豪ドル円 | 83.35 | 85.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆108.60(SL108.50売り) |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆84.50(SL83.70売り) |
2021年5月収支経過 (06~25日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥25,000 | |
ユーロ円 | +¥15,000 | |
ユーロドル | +¥13,200(+ドル100) | |
豪ドル円 | -\10,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 109.40 |
ドル円買い | 50,000 | 108.50(SL108.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 133.50(SL134.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 132.50(SL132.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2250(SL1.2300買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2150(SL1.2100売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.70 |
豪ドル円買い | 50,000 | 83.70(SL83.20売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 109.40 |
ドル円買い | 50,000 | 108.50(SL108.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 133.50(SL134.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 132.50(SL132.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2250(SL1.2300買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.2160(SL1.2110売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.80 |
豪ドル円買い | 50,000 | 84.00(SL83.50売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。