鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 135.50~137.00 |
ユーロ円 | 141.30~142.80 |
ユーロドル | 1.0370~1.0520 |
豪ドル円 | 93.00~94.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
パウエルFRB議長が「米経済は金融引き締めに十分対応できる状況にある」と強気発言を繰り返しているが、反面、市場は急ピッチの利上げ観測による米景気後退懸念を察し、米債券利回りは低下傾向を強めるなど、相反する動きに市場は困惑度を強め始めている。ただ、米金利の優位性を背景とした米ドル買い需要は根強く、反面、既に高水準にあるドルロングに対する警戒感もあり、総じて、不安定な相場環境を作り出している。そして、ロシア及び中国の無秩序な行動には、常に強いドルが求められていることも、ドル買いの支援材料になっている。そんな中、日経平均は前日比411円安と大幅続落しており、政府日銀としては、インフレ懸念は顕在化してはいるが、米欧や他の先進国との比較では低インフレであり、安易に政策方針を変更できない側面がある。とは言え、金利差を背景とした円売り志向が優勢との見方が順当であり、もう一段の円安局面が意識されても何ら不思議ではない。
一方、ドル円は高値警戒感もあり、137円前後から一時136円割れまで失速気味に下落しているが、日米の金融政策方針の相違を背景としたドル買いに圧されて,下値トライは限定的になっている。引き続きレンジ幅ドル円135.50~137.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルはECBの利上げ観測もあるが、市場の注目度は低く、依然として、米ドル主導の展開を余儀なくされている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0370~1.0520を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、135円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、137円前後からナンピン売りで対応することを勧める。一方、ユーロドルは1.04割れから押し買いと共に、1.05台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円137円前後を中心に、136円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は136円前後から随時実施しているが、現状では135円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、引き続き戻り売りを優先しているが、現状ではユーロドル1.05台半ば前後からナンピン売りと共に、1.04割れから少なめの押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円135円台半ば前後ではロング、137円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は141円台半ば前後から押し目買いと共に、143円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は93円前後から押し目買いと共に、94円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 135.15 | 137.50 |
ユーロ円 | 140.80 | 143.30 |
ユーロドル | 1.0310 | 1.0540 |
豪ドル円 | 92.60 | 95.20 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年6月収支経過(01~30日)本日のNY closingで清算予定
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥230,000 | +¥40,000 |
ユーロ円 | -¥225,000 | -¥30,000 |
ユーロドル | +¥64,200(+$450) | -$300 |
豪ドル円 | +¥115,000 | +¥45,000 |
前日の売買 東京市場
豪ドル円買い | 50,000 | ★△93.60〈94.50ショートカバー〉+¥45,000 |
前日の売買 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆136.90(SL137.40買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆142.60(SL142.10売り) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.0450(SL1.0400売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 137.40(SL138.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | ☆△136.10(136.90ショートカバー)+¥40,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | 143.30 |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆142.00(SL141.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0530 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0380(SL1.0330売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.70(SL95.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 93.30〈SL92.70売り〉 |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 137.00(SL137.60買い) |
ドル円買い | 50,000 | 135.50(SL134.90売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 142.70 |
ユーロ円買い | 50,000 | 141.30(SL140.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0520 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0370(SL1.0320売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.70(SL95.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 93.20〈SL92.70売り〉 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。