鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 115.00~116.00 |
ユーロ円 | 125.50~126.50 |
ユーロドル | 1.0850~1.0950 |
豪ドル円 | 83.50~84.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
ウクライナ情勢を巡り、ロシアと西側諸国の経済制裁が激化の様相を呈してはいるが、西側諸国はありとあらゆる経済制裁を課しているものの、ロシア側は欧州が依存しているエネルギー供給削減計画などの報復合戦が続いている。その結果、原油価格が急騰し、そして他の商品価格にも影響を及ぼすなど、世界経済の深刻度はさらに強まっていると言わざるを得ない。当面、ウクライナ危機が沈静化しない限り、株価浮上のきっかけを見出せない外部環境にある。ただ、ロシア経済の脆弱性を見る限り、ウクライナとの長期戦が負のスパイラルになる可能性もある。一部では中国がバックアップする可能性も浮上しているが、中国としても、国際的非難を浴びかねない台湾問題などを抱えている以上、対岸の火事と見なす可能性が高い。ロシア側が耐久戦略に持ち込む可能性は低いだけに、依然として、ウクライナ情勢は一触即発と見なすのが無難かもしれない。いずれにしても、先行き不透明感がマーケットを席巻していることは間違いなく、安易に読み切れない相場展開に位置しているだけに、引き続き相場の反応を見てからの始動を心掛けるのが得策であろう。
一方、ドル円は依然として、リスク回避の動きに右往左往しており、115円台半ば近辺で身動きが取りづらい展開にある。しかしウクライナ危機によって、FRBやECBは早期の金融引き締め策にやや及び腰になっており、日米金利差拡大懸念も小康状態にある。引き続き直近のレンジ幅ドル円115.00~116.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で待機策に努めることが賢明であろう。
他方、ユーロドルはウクライナ情勢が混沌としており、引き続き戻り売りが優勢ではあるが、欧州経済の打撃も計り知れず、スタグフレーションへの警戒感も強まっている。ただ、統計的には下限レベルで推移しており、拙速的な下値トライには慎重にならざるを得ない。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.0850~1.0950を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、115円前後から押し目買いと共に、116円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.08台半ば前後から押し目買いと共に、1.09台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向を注視し、様子見スタンスを強めているが、輸出企業は昨日と同様に、ドル円116円前後を視野に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は115円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、ECB理事会待ちではあるが、ウクライナ情勢次第の展開には変わりがなく、引き続き戻り売りが優先されている。現状では1.09台半ば前後からナンピン売りと共に、1.08台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は繰り返しなるが、ドル円115円前後ではロング、116円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は125円台半ば前後から押し目買いと共に、126円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は83円台半ば前後から押し目買いと共に、84円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 114.55 | 116.70 |
ユーロ円 | 125.00 | 127.10 |
ユーロドル | 1.0785 | 1.1000 |
豪ドル円 | 83.00 | 85.20 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆126.30(SL126.30買い) |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆84.00(SL83.50売り) |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ユーロ円ショート | 50,000 | ☆▼125.70(SL126.30買い)-¥30,000 |
2022年3月収支経過(01~08日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | +¥30,000 | |
ユーロ円 | -¥95,000 | -¥30,000 |
ユーロドル | -¥94,600(-ドル750) | +$350 |
豪ドル円 | +¥60,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ☆125.70(SL126.20買い) |
ユーロドル売り | 50,000 | ★△1.0920(1.0850ロングカバー)+$350 |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆84.00(SL83.50売り) |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 115.90(SL116.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 115.00(SL114.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆126.30(SL126.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 125.20 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0980(SL1.1030買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0850(SL1.0800売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.70 |
豪ドル円買い | 50,000 | 83.50(SL83.50売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 116.00(SL116.40買い) |
ドル円買い | 50,000 | 115.00(SL114.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 126.50(SL127.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 125.70 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0950(SL1.1000買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0850(SL1.0800売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.50 |
豪ドル円買い | 50,000 | 83.50(SL83.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。