鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 109.80~110.80 |
ユーロ円 | 129.00~130.00 |
ユーロドル | 1.1700~1.1800 |
豪ドル円 | 80.50~81.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
先のFOMCを受けて、市場は資産購入ペース縮小開始への期待を若干後退させていたが、今回の米雇用統計を受けて、9月FOMCで資産購入ペース縮小開始の可能性を想起させている。7月の米雇用統計では非農業部門雇用者数(NFP)は94.3万人増と予想を上回り、また、失業率も5.4%まで低下したことが好感される中、米債券利回りが軒並み上昇するなど、FRBが年末及び来年初の資産購入ペース縮小開始を発表するとの期待感を抱かせている。当面、8月26日から始まるジャクソンホールで開かれるFRBの年次経済シンポジウムにおいて、パウエルFRB議長が何らかのヒントを打ち出す可能性もあるが、市場にはデルタ株の感染拡大や米中対立構造の激化など、様々な不安材料が回遊しており、安易にポジションを傾けづらい外部環境にあるだけに、引き続き相場が動意づいてからの始動に努めることが得策であろう。
一方、ドル円は米債券利回りの上昇を伴い、ドル円110円で底堅い展開にあるが、常にリスク回避の円買いも意識されており、加速的な上昇は描きづらい状況にある。引き続きレンジ幅ドル円109.80~110.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは米金利の優位性もあり、戻り売りが優先されている。ただ、FRBが利上げに踏み切るわけでもなく、市場はあくまでも段階的な上昇局面と捉えており、ユーロドル1.17前後で利益確定買いや割安感の買いも散見さえるだけに、拙速的な下値トライは慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1700~1.1800を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円110円割れから押し目買い共に、110円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.17前後から押し目買いと共に、1.18前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円110円半ば以上から111円前後まで断続的に散見されている模様。一方、輸入企業はドル円110円割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、引き続き戻り売りを優先する中、現状ではユーロドル1.18台以上からナンピン売りと共に、1.17前後から少なめの押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円110円割れではロング、ドル円110円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は129円前後から押し目買いと共に、130円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは80円台半ば割れから押し目買いと共に、81円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 109.30 | 111.45 |
ユーロ円 | 128.50 | 130.70 |
ユーロドル | 1.1630 | 1.1850 |
豪ドル円 | 79.80 | 82.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.1770(SL1.1700売り) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆81.00(SL81.50買い) |
2021年8月収支経過(02~10日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥25,000 | +¥25,000 |
ユーロ円 | ±\0 | |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥30,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場(8/6)
ドル円売り | 50,000 | ☆△110.00(109.50ロングカバー)+¥25,000 |
ドル円買い | 50,000 | 109.30(SL108.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.30(SL130.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.30(SL128.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1870(SL1.1920買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.1770(SL1.1720売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.70(SL82.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.80 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 110.80(SL111.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 109.80(SL109.40売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.00(SL130.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.00(SL128.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1800 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1700(SL1.1650売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.50(SL82.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.50 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。