鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 103.50~104.80 |
ユーロ円 | 123.80~125.00 |
ユーロドル | 1.1900~1.2020 |
豪ドル円 | 76.30~77.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
新型コロナウィルスの感染拡大が深刻化する中、一部主要国では都市封鎖に追い込まれているが、反面、コロナ対策による追加緩和政策を背景に、米株式市場ではナスダック総合が終値で過去最高値を更新、また、年末商戦が本格的にスタートする中、NYダウは再び3万ドル台に迫る勢いを見せ始めている。相対的には米国では新型コロナウィルス感染者が過去最多を記録しており、株式相場に取っては悪材料ではあるが、過剰流動性資金が株式市場の追い風と化している。いずれにしても、不確実性要因が多々あるにもかかわらず、底堅い状況であり、今後、ワクチン開発の実用化が加われば、更なる上昇も期待できる。ただ、ワクチン開発が実現した際には、追加支援策も終焉を迎える可能性もあり、株価の上昇も一過性に終わる可能性も否定できない。総じて違和感が生じているマーケットと言わざるを得ないが、当面、ワクチン開発の進展状況次第とも言えるだけに、少なめのポジションで臨機応変な売買が求められる。
一方、ドル円はリスク回避の円買いが一服する中、米債券利回りの低下も手伝い、下値トライは慎重になっている。ただ、実需売買がドル円104円割れと105円前後に散見されており、引き続きレンジ幅ドル円103.50~104.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはドル売りに助長され、ユーロドル1.2000トライは時間の問題であろうが、ユーロ圏におけるウィルス感染拡大に収束感はなく、更なる上昇が見込みづらいだけに、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1900~1.2020を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円103円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、ドル円104円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.19前後から押し目買いと共に、1.20台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、株価動向に注視し、様子見スタンスを強めている。輸出企業はドル円105円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円104円割れでは随時実施しており、現状ではドル円103円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、戻り売りを優先する中、現状ではユーロドル1.20前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、買いは1.19割れから押し目買いで対応している模様。
●クロス円は、ドル円103円台半ば前後ではロング、105円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は124円割れから押し目買いと共に、125円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは76円台半ば割れから押し目買いと共に、77円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 103.00 | 105.20 |
ユーロ円 | 123.30 | 125.55 |
ユーロドル | 1.1850 | 1.2070 |
豪ドル円 | 75.80 | 78.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆104.00(SL103.60売り) |
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.1960(SL1.2010買い) |
豪ドル円ショート | 50.000 | ☆76.50(SL77.50買い) |
前日のSL実行ポジション(SL&TP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆▼104.70(SL104.00売り)-¥35,000 |
2020年11月収支経過(02~30日) 本日のNY closingで清算予定
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥25,000 | -¥35,000 |
ユーロ円 | +¥5,000 | |
ユーロドル | -¥24,800(-$200) | |
豪ドル円 | -¥25,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円買い | 50,000 | ☆104.00(SL103.50売り) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 104.70 |
ドル円買い | 50,000 | 103.50(SL103.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 124.70(SL125.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 123.50(SL123.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | ☆1.1960(SL1.2010買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1860(SL1.1810売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 77.30(SL77.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 76.30 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 104.70 |
ドル円買い | 50,000 | 103.60(SL103.10売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 125.00(SL125.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 123.80(SL123.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.2010(SL1.2060買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1900 |
豪ドル円売り | 50.000 | 77.40(SL77.90買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 76.40 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。