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為替イブニング海外市場2021年12月15日

2021年12月15日
(コラム執筆時間:19時21分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円113.00~114.20
ユーロ円127.50~128.70
ユーロドル1.1230~1.1350
豪ドル円80.30~81.50
相場状況の振り返りと今後の展開予想

市場は年内最後の米FOMC会合の結果待ちの状況にあり、市場全般が様子見モードを更に強めている。昨日発表された米生産者物価指数(PPI)は前年比+9.6%、食品・エネルギーを除くコアは前年比+7.7%去最大の伸び率を記録、そして、39年ぶりの水準まで上昇した先週末の消費者物価指数から判断すれば、加速的なインフレ懸念がマーケットを席捲しているとも言えるだけに、FOMCの金融引き締め策は待ったなしの状態にある。ただ、新型コロナウィルスによるパンドミック下における一時的な現象と捉える声も少なくなく、あくまでも緩やかなペースでの実施であり、FOMCの声明文やパウエルFRB議長の発言が大きく変わる可能性は低く、サプライズは期待薄と見なした方が無難であろう。いずれにしても、市場全般が神経質になっているだけに、瞬間的に過剰反応する可能性があるため、引き続き直近のレンジ幅の中で、じっくり待機策で臨むことが得策であろう。

一方、ドル円は、米金利の優位性を背景に、底堅い展開が予想されるが、ドルロングが積みあがっている関係上、ドル円114円前後では一旦ポジション解消売りが優先されやすい相場環境にある。引続きレンジ幅ドル円113.00~114.20円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。

他方、ユーロドルは、米ドル主導の展開ではあるが、ユーロ独自の買い材料が乏しく、引き続き戻り売りが優先されている。ただ、12月に入ってから狭いレンジ幅ユーロドル1.1230~1.1350で推移しており、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円113円前後から押し目買いと共に、ドル円114円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.12台前半から押し目買いと共に、1.13台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、FOMC待ちであり、更に様子見スタンスを強めているが、輸出企業は売り急ぐことなく、ドル円114円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円113円前後から押し目買いを継続している模様。

●海外勢によれば、FOMCの結果待ちであるが、引き続き戻り売りを優先するとともに、少なめの売買で対応している模様。現状では、ユ-ロドル1.13台半ば前後からナンピン売りと共に、1.12台半ば割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円113円前後ではロング、ドル円114円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は127円台半ば前後から押し目買いと共に、128円台半ば以上前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは80円台半ば割れから押し目買いと共に、81円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円112.70114.75
ユーロ円127.00129.10
ユーロドル1.11551.1370
豪ドル円79.7081.85

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング50,000☆128.00(SL127.60売り)
2021年12月収支経過(01~15日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥80,000
ユーロ円+¥90,000
ユーロドル+¥57,600(+ドル450)
豪ドル円-¥65,000+¥25,000
前日の売買 東京市場
豪ドル円買い50,000★△81.00(81.50ショートカバー)+¥25,000
前日の売買 海外市場
出来ず Nothing done
本日の売買&予定 東京市場
出来ず Nothing done
ドル円売り50,000114.00(SL114.50買い)
ドル円買い50,000113.20(SL112.70売り)
ユーロ円売り50,000128.50
ユーロ円買い50,000127.50(SL127.00売り)
ユーロドル売り50,0001.1320(SL1.1370買い)
ユーロドル買い50,0001.1230(SL1.1180売り)
豪ドル円売り50,00081.20(SL81.70買い)
豪ドル円買い50,00080.20(SL79.70売り)
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000114.10(SL114.50買い)
ドル円買い50,000113.00(SL112.50売り)
ユーロ円売り50,000128.50
ユーロ円買い50,000127.50(SL127.00売り)
ユーロドル売り50,0001.1340(SL1.1390買い)
ユーロドル買い50,0001.1230(SL1.1180売り)
豪ドル円売り50,00081.50(SL81.70買い)
豪ドル円買い50,00080.30(SL79.80売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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