鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 113.00~114.20 |
ユーロ円 | 127.50~128.70 |
ユーロドル | 1.1230~1.1350 |
豪ドル円 | 80.30~81.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
市場は年内最後の米FOMC会合の結果待ちの状況にあり、市場全般が様子見モードを更に強めている。昨日発表された米生産者物価指数(PPI)は前年比+9.6%、食品・エネルギーを除くコアは前年比+7.7%去最大の伸び率を記録、そして、39年ぶりの水準まで上昇した先週末の消費者物価指数から判断すれば、加速的なインフレ懸念がマーケットを席捲しているとも言えるだけに、FOMCの金融引き締め策は待ったなしの状態にある。ただ、新型コロナウィルスによるパンドミック下における一時的な現象と捉える声も少なくなく、あくまでも緩やかなペースでの実施であり、FOMCの声明文やパウエルFRB議長の発言が大きく変わる可能性は低く、サプライズは期待薄と見なした方が無難であろう。いずれにしても、市場全般が神経質になっているだけに、瞬間的に過剰反応する可能性があるため、引き続き直近のレンジ幅の中で、じっくり待機策で臨むことが得策であろう。
一方、ドル円は、米金利の優位性を背景に、底堅い展開が予想されるが、ドルロングが積みあがっている関係上、ドル円114円前後では一旦ポジション解消売りが優先されやすい相場環境にある。引続きレンジ幅ドル円113.00~114.20円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
他方、ユーロドルは、米ドル主導の展開ではあるが、ユーロ独自の買い材料が乏しく、引き続き戻り売りが優先されている。ただ、12月に入ってから狭いレンジ幅ユーロドル1.1230~1.1350で推移しており、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円113円前後から押し目買いと共に、ドル円114円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.12台前半から押し目買いと共に、1.13台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、FOMC待ちであり、更に様子見スタンスを強めているが、輸出企業は売り急ぐことなく、ドル円114円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円113円前後から押し目買いを継続している模様。
●海外勢によれば、FOMCの結果待ちであるが、引き続き戻り売りを優先するとともに、少なめの売買で対応している模様。現状では、ユ-ロドル1.13台半ば前後からナンピン売りと共に、1.12台半ば割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円113円前後ではロング、ドル円114円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は127円台半ば前後から押し目買いと共に、128円台半ば以上前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは80円台半ば割れから押し目買いと共に、81円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 112.70 | 114.75 |
ユーロ円 | 127.00 | 129.10 |
ユーロドル | 1.1155 | 1.1370 |
豪ドル円 | 79.70 | 81.85 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆128.00(SL127.60売り) |
2021年12月収支経過(01~15日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥80,000 | |
ユーロ円 | +¥90,000 | |
ユーロドル | +¥57,600( | +ドル450) |
豪ドル円 | -¥65,000 | +¥25,000 |
前日の売買 東京市場
豪ドル円買い | 50,000 | ★△81.00(81.50ショートカバー)+¥25,000 |
前日の売買 海外市場
出来ず Nothing done |
本日の売買&予定 東京市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 114.00(SL114.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 113.20(SL112.70売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 128.50 |
ユーロ円買い | 50,000 | 127.50(SL127.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1320(SL1.1370買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1230(SL1.1180売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.20(SL81.70買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.20(SL79.70売り) |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 114.10(SL114.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 113.00(SL112.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 128.50 |
ユーロ円買い | 50,000 | 127.50(SL127.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1340(SL1.1390買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1230(SL1.1180売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.50(SL81.70買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.30(SL79.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。