鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 120.70~122.20 |
ユーロ円 | 132.80~134.30 |
ユーロドル | 1.0930~1.1080 |
豪ドル円 | 90.20~91.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
相場全般はウクライナ情勢に対する警戒感を踏まえつつ、依然としてリスク回避の動きが優先されている。ただ有事のドル買いが一服しており、相対的にはファンダメンタルズ的な要素である、米金利動向に振られやすい相場環境にある。本日も米10年債利回りが2.3%台まで上昇しており、依然として、ドルを買い戻す動きが健在である。それでもFOMCはあくまでも段階的な利上げを示唆している関係上、米債券利回りの上昇局面ではドル買いに反応したとしても、反面、過剰流動性資金が米債券市場に流入しやすい環境を作り出す可能性がある。いずれにしても、インフレ抑制のために金利正常化を急ぐ必要があるが、拙速的な金融引き締め策は株式市場への影響を考慮しなければならず、FRBのシナリオ通りに米債券利回りが上昇するかは懐疑的である。そんな中、本日はバイデン米大統領が参加するNATO首脳会談に注目せざるを得ないが、既にロシア側は非友好国に輸出する天然ガスの代金支払いをルーブル建てで要求するなどの無理難題を突き付けている。このため西側諸国としても、更に経済制裁を強化せざるを得ないだろうが、多くの進展は望みにくいと見なした方が無難であろう。
一方、ドル円は片岡日銀審議委員が、円安のデメリットは極めて小さいと述べたこともあり、再び円安基調を強めている。ただ、エネルギー価格が上昇局面である以上、安易に円安容認とは言い難く、過度な円安期待は自重することが賢明であろう。引き続きレンジ幅ドル円120.70~122.20円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で待機することが一考であろう。
他方、ユーロドルはウクライナ情勢次第であるが、ベルギーでのNATO首脳会談を見極めてからの始動にならざるを得ない。引き続き無理をせずに、レンジ幅をユーロドル1.0930~1.1080まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、120円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、122円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.09台半ば割れから押し目買いと共に、1.10台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円121円台半ば前後から随時実施しており、現状では122円台を視野に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、120円台半ば前後を中心に、121円割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を強めているが、現状では引き続き戻り売りを優先しており、ユーロドル1.11前後からナンピン売りと共に、1.09台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円120円台半ば前後ではロング、122円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は133円割れから押し目買いと共に、134円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。豪ドル円は90円前後から押し目買いと共に、91円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 120.40 | 122.70 |
ユーロ円 | 132.50 | 134.80 |
ユーロドル | 1.0880 | 1.1110 |
豪ドル円 | 89.75 | 92.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆121.70(SL122.20買い) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0980(SL1.0930売り) |
2022年3月収支経過(01~24日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | -¥140,000 | |
ユーロ円 | -¥305,000 | |
ユーロドル | +¥39,700(+$300) | |
豪ドル円 | -¥80,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買 海外市場
出来ず Nothing done |
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆121.70(SL122.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 120.50(SL120.00売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 133.80(SL134.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 132.50(SL132.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1070 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0950(SL1.0900売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 91.30(SL91.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 90.00(SL89.50売り) |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 122.20(SL122.60買い) |
ドル円買い | 50,000 | 121.00 |
ユーロ円売り | 50,000 | 134.30(SL134.80買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 132.80(SL132.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1070 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0930(SL1.0880売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 91.50(SL92.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 90.20(SL89.70売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。