鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 137.50~139.00 |
ユーロ円 | 140.30~141.80 |
ユーロドル | 1.0130~1.0280 |
豪ドル円 | 94.50~96.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
市場の注目は出遅れ感の強い日銀金融決定会合に集まる中、現行の金融緩和維持が確実視されている。そして、日銀展望レポートにおいても、インフレ見通しは4月時点から上方修正が予想される反面、成長見通しは下方修正が見込まれるなど、多くのサプライズは期待薄と言わざるを得ない。ただ、欧米と同様に、遅かれ早かれ高インフレ対策として金融引き締め策を講じる可能性は高く、会合後の黒田日銀総裁の記者会見には一言一句に注目せざるを得ない。うがった見方になるが、同総裁は2013年に就任して以来の2%インフレターゲットを軸とした異次元緩和継続の態度が豹変する可能性は低いものの、一部では来年4月に任期を迎える関係上、何らかの引き締め策への期待も少なくない。いずれにしても、相場が動意づくまでは、直近のレンジ幅でじっくり待機策が一考であろう。
一方、ドル円は138円前後で膠着度を強めているが、日米金利差によるドル買いニーズは根強い反面、インフレショックによるFRBの急ピッチな利上げが足かせとなり、米景気後退懸念が表面化している。このため相対的には、一旦ドルを手仕舞う動きが優勢になっている。引き続きレンジ幅ドル円137.50~139.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルはロシアからのガス供給減に対して、欧州委員会は対策に乗り出してはいるが、イタリアの政局不安も加わり、積極的に買い上がる雰囲気は失せている。そんな中、目先のECB理事会では11年ぶりの利上げが実施される見通しではあるが、0.25%か0.5%という小幅な利上げに留まる公算が高い。ユーロを買い戻す原動力とは言い難く、再び戻り売りが優勢になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0130~1.0280を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、137円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、139円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.01台半ば割れから押し買いを勧めると共に、1.02台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様にドル円139円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は137円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を強めているが、現状ではECB理事会待ちであり、ユーロドル1.03前後からナンピン売りと共に、1.01台半ば割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、繰り返しなるが、ドル円137円台半ば割れではロング、139円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は140円台半ば割れから押し目買いと共に、141円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は94円台半ば前後から押し目買いと共に、96円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 137.20 | 139.50 |
ユーロ円 | 139.80 | 142.30 |
ユーロドル | 1.0080 | 1.0355 |
豪ドル円 | 94.45 | 96.70 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年7月収支経過(01~21日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥25,000 | |
ユーロ円 | -¥115,000 | -¥5,000 |
ユーロドル | -¥126,900(-ドル900) | |
豪ドル円 | +¥35,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 138.80(SL139.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 137.30(SL136.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 142.20(SL142.70買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆▼140.80(140.70ショートカバー)-¥5,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0300(SL1.0350買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0150(SL1.0090売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 96.20(SL96.70買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 94.70 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 139.00(SL139.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 137.70(SL137.20売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 141.70(SL142.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 140.30(SL139.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0280(SL1.0330買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0130(SL1.0080売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 95.80(SL96.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 94.50 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。