鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 121.80~123.30 |
ユーロ円 | 134.50~136.00 |
ユーロドル | 1.0980~1.1130 |
豪ドル円 | 91.00~92.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
先週末発表された3月の米雇用統計は概ね予想範囲の内容だったが、失業率が3.6%まで低下した。米労働市場の力強さを反映しており、当初の予定通り、FRBは金利正常化に意欲的との見方が少なくない。改めて、次回5月FOMCにおいては0.5%の利上げも見込まれている。そして3月15日~16日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が今週6日に公表されるが、前回FOMCにおいて、3年3か月ぶりの利上げを実施した直後ではあるものの、依然として、年内複数回の利上げを示唆するか否かに注目が集まっている。そんな中、米国株式市場でNYダウが前日比139ドル高と反発する等、再び3万5000ドル台は時間の問題になりつつあり、ドルを買い戻す動きが強まっている。ただ、市場ではすでに有事のドル買いや金利先高観測が織り込まれており、さらなるドル上昇局面では一旦清算入りと見なした方が無難であろう。
一方、ドル円は米雇用統計の発表後も122円台半ば前後でもみ合い相場が続いているが、依然として、日米金利差拡大を背景に底堅い展開が予想されている。ただし相場全体にドルロングが浸透しており、過度なドル高期待は自重局面に差し掛かりつつある。引き続きレンジ幅をドル円121.80~123.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルはウクライナ情勢が混沌とする中、ユーロドル1.10台を維持している。現状では双方の単なる停戦協議では進展する可能性は低く、相対的な不透明感がある以上、引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.0980~1.1130の中で売買を模索すると共に、同レベル前後からナンピン売買で待機策に努めることが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、122円割れから押し目買いを勧めると共に、123円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.10割れを視野に、同レベル前後から押し目買いと共に、1.11台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを継続する中、輸出企業はドル円123円台を視野に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、121円台半ば前後を中心に、122円割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、ウクライナ情勢を睨みながら、微調整に終始しているが、現状では戻り売りを優先しており、ユーロドル1.11台半ば前後からナンピン売りと共に、1.10割れから押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円121円台半ば前後ではロング、123円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は134円台半ば前後から押し目買いと共に、136円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は91円前後から押し目買いと共に、92円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 121.40 | 123.60 |
ユーロ円 | 134.10 | 136.35 |
ユーロドル | 1.0940 | 1.1160 |
豪ドル円 | 90.70 | 93.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆123.00(SL123.30買い) |
2022年4月収支経過(01~04日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | +¥50,000 | +¥50,000 |
ユーロ円 | +¥35,000 | +¥35,000 |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥45,000 | +¥45,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ★△122.30(121.30ロングカバー)+¥50,000 |
ユーロ円売り | 50,000 | ★△135.50(134.80ロングカバー)+¥35,000 |
豪ドル円売り | 50,000 | ★△91.70(90.80ロングカバー)+¥45,000 |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆123.00(SL123.60買い) |
ドル円買い | 50,000 | 121.70(SL121.20売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 136.00(SL136.60買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 134.50(SL133.90売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1130(SL1.1180買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0980(SL1.0930売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 92.70(SL93.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 91.30(SL90.70売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 123.30(SL123.80買い) |
ドル円買い | 50,000 | 122.10 |
ユーロ円売り | 50,000 | 135.80(SL136.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 134.50(SL133.90売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1130(SL1.1180買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0980(SL1.0930売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 92.50(SL93.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 91.20(SL90.70売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。