鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 113.70~114.70 |
ユーロ円 | 130.30~131.30 |
ユーロドル | 1.1400~1.1500 |
豪ドル円 | 82.50~83.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
前日の米CPIは前年比7.0%と39年ぶりの伸びを示す中、市場ではFRBが3月にも利上げを開始し、バランスシート縮小に関しても早期開始とタカ派な見解が生じているが、急ピッチの高インフレを金融引き締め策で完全に制御できるかは懐疑的になっている。そんな中、米国株式市場では米債券利回りが伸び悩む中、NYダウは前日比176ドル安と3日ぶりに反落するなど、不可解な現象が相次いでおり、短期筋としてもポジションの調整売りに追いやられている感が強い。基本的には昨年からのドルロングの積み上がりがドルの重石になっているとの指摘もあり、当面、米金利先高観測のみでドルを買い戻す雰囲気は後退していると言わざるを得ない。ただ、米金利の優位性や有事のドル買い志向は健在であり、拙速的な下値トライも慎重になっており、引き続き直近のレンジ幅の中での攻防と見なした方が賢明であろう。
一方、ドル円は心理的節目115円前後の上値の重さが意識される中、やや足早に114円近辺まで下落しているが、ストップロスも一巡しており、過度な円高は描きづらい状況にある。引き続きレンジ幅ドル円113.80~114.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはポンド高も一服し、1.14台半ば前後で膠着度を強めているが、更なる独自の買い材料も乏しく、引き続き戻り売りが優先されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1400~1.15000を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、114円割れから押し目買いと共に、115円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは、1.14前後から押し目買いと共に、1.15前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は昨日と同様に、ドル円115円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円114円割れを視野に、同レベル前後から押し目買いで対応をしている模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、節目のユーロドル1.1500前後の重石が意識されており、拙速的な上値トライには慎重になっている。現状では、ユーロドル1.15前後からナンピン売りと共に、1.14前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円114円割れではロング、114円台後半ではショートをイメージし、ユーロ円は130円台半ば割れから押し目買いと共に、131円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は82円台半ば前後から押し目買いと共に、83円台半ば前後上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 113.00 | 115.20 |
ユーロ円 | 129.60 | 131.80 |
ユーロドル | 1.1350 | 1.1560 |
豪ドル円 | 82.00 | 84.10 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ロング | 50,000 | ☆114.00(SL113.50売り) |
ユーロ円ロング | 50,000 | 131.80(SL132.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆130.80(SL130.00売り) |
ユーロドルショート | 50,000 | ☆1.1420(SL1.1500買い) |
2022年1月収支経過(04~14日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥40,000 | |
ユーロ円 | -¥5,000 | |
ユーロドル | +¥6,500(+$50) | |
豪ドル円 | -¥15,000 | +¥15,000 |
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 115.00(SL115.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | ☆114.00(SL113.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 131.80(SL132.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆130.80(SL130.50売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1500(SL1.1530買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1400 |
豪ドル円売り | 50,000 | 84.20(SL84.70買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆△83.20(83.50ショートカバー)+¥15,000 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 114.50 |
ドル円買い | 50,000 | 113.70(SL113.30売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 131.30 |
ユーロ円買い | 50,000 | 130.30(SL129.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1500(SL1.1530買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1400 |
豪ドル円売り | 50,000 | 83.50(SL84.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 82.50(SL82.20売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。