鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 105.00~106.00 |
ユーロ円 | 125.80~126.80 |
ユーロドル | 1.1930~1.2030 |
豪ドル円 | 79.70~80.70 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
相対的に米ドルを買い戻す動きが強まりつつある。現時点では米国での新型ウィルス感染拡大懸念が先行しているものの、中期的にはワクチン接種の期待から米国での感染拡大がピークアウトするとの思惑が先行しており、また、近々にも追加経済対策を背景に行動制限も解除されるとの見方が有力視されている。その中、米国債利回りはインフレ期待を込めて、10年債利回りの上昇、そして、5年債と30年債の利回り格差が2015年以来の水準まで拡大しており、総じて、米ドルショートを手仕舞う動きが急がれつつある。ただ、ドル円は105円台の達成感、そして、ユーロドルも心理的節目である1.200割れとなり、更にドル買いを促す難しさもあるが、現状レベルからのドルショートは自重局面にあると見なした方が無難であろう。
一方、ドル円は米国株式市場が前日比332ドル高と堅調に推移する中、バイデン米大統領は中国による人権侵害や知的財産窃取などを厳しく批判すると同時に米国の国益にかなうのであれば、中国と協力する用意があると述べており、米中対立構造が一服していることも手伝い、ドルを買い戻す動きが優勢になっている。引き続きレンジ幅ドル円105.00~106.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは1.20割れとなり、警戒感を強めている。ユーロ発足時の水準であり、また、一部のECB理事からはユーロ高をけん制する発言が相次いでおり、拙速的な下値トライは自重局面に差し掛かっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1930~1.2030を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円105円前後から押し目買いを勧めると共に、ドル円106円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.19台半ば前後から押し目買いと共に、1.20台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円105円台半ば前後から随時実施しており、現状ではドル円106円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円105円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、ユーロドル1.20割れから押し目買いを随時実施しており、現状では1.19台半ば割れから押し目買いと共に、1.20台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円105円前後ではロング、106円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は126円割れから押し目買いと共に、127円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは79台半ば前後から押し目買いと共に、80円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 104.50 | 106.70 |
ユーロ円 | 125.25 | 127.50 |
ユーロドル | 1.1855 | 1.2080 |
豪ドル円 | 79.20 | 81.30 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆104.80(SL106.00買い) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.2030(SL1.1930売り) |
ユーロ$ロング | 50,000 | ☆1.2000(SL1.1930売り) |
2021年2月収支経過(01~05日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | ||
ユーロ円 | +¥25,000 | +¥25,000 |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥30,000 | +¥30,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.2000(SL1.1950売り) |
前日の売買&予定 海外市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 105.70(SL106.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 104.70 |
ユーロ円売り | 50,000 | 126.70(SL127.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 125.60(SL125.10売り) |
ユーロドル売り | 100,000 | 1.2040 |
ユーロドル買い | 100,000 | 1.1950(SL1.1900売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 80.60(SL81.10買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 79.70(SL79.20売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 106.00(SL106.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 105.00 |
ユーロ円売り | 50,000 | 126.70(SL127.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 125.80(SL125.30売り) |
ユーロドル売り | 100,000 | 1.2030 |
ユーロドル買い | 100,000 | 1.1930(SL1.1880売り) |
豪ドル円売り | 50.000 | 80.70(SL81.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 79.70(SL79.20売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。