鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 109.00~110.00 |
ユーロ円 | 128.80~129.80 |
ユーロドル | 1.1750~1.1850 |
豪ドル円 | 80.30~81.30 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米株式市場ではNYダウ並びにS&P500は最高値を更新しているにもかかわらず、NY為替市場はドルの戻り売りが加速し、ドル円は節目のドル円110円を割り込むなど、やや潮目が変わりつつある。端的には8月調査分のミシガン大消費者信頼感指数速報値が70.2と市場予想81.2を大幅に下回ったことが起因しているが、ワクチン接種の急拡大が市場のセンチメントを改善しているが、デルタ株の感染力が予想以上に強く、市場はコロナとの共存を図るしか道は残されていないのかもしれない。その中、市場ではFRBの資産購入ペース縮小開始への期待が高まっており、一部FOMCメンバーである米地区連銀総裁からは、早ければ9月FOMCでの縮小開始の可能性が指摘されている。その意味合いでは直近の8月26~28日のFRBの年次総会が注目されるが、反面、FRBが資産購入ペース縮小を開始したとしても、そのペースはゆっくりとなる可能性が指摘されており、市場のインパクトは限定的との見方も少なくない。引き続き直近のレンジ幅で売買を模索することが得策であろう。
一方、ドル円は米金利の低下も手伝い、109円台半ば近辺まで下落基調を強めている。米テーパリング観測が頓挫したわけではなく、米金利の下げ止まりを踏まえたドル買いニーズは根強く、引き続きレンジ幅ドル円109.00~110.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはFRBの利上げ開始時期の遅れを背景に、一時1.18台を回復しており、底堅い展開が予想されるが、独自の買い材料が希薄なだけに、過剰期待は禁物であり、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1750~1.1850を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、ドル円109円前後から押し目買いと共に、110円前後からナンピン売りで待機をすることを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.17台半ば前後から押し目買いと共に、1.18台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円110円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業はドル円110円割れから随時実施しており、現状では109円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、試行錯誤が続く中、ユーロドル1.18前後からナンピン売りを実施しており、現状ではユーロドル1.18台半ば前後からナンピン売りと共に、1.17台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円109円前後ではロング、ドル円110円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は129円割れから押し目買いと共に、130円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドルは80円台半ば割れから押し目買いと共に、81円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 108.55 | 110.70 |
ユーロ円 | 128.25 | 130.35 |
ユーロドル | 1.1685 | 1.1900 |
豪ドル円 | 79.75 | 81.80 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.1770(SL1.1750売り) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆81.00(SL81.30買い) |
2021年8月収支経過(02~16日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥25,000 | |
ユーロ円 | ±\0 | |
ユーロドル | ||
豪ドル円 | +¥30,000 |
前日の売買 東京市場(8/12)
出来ず Nothing done |
前日の売買&予定 海外市場(8/12)
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 111.00(SL111.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 110.00(SL109.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 130.20(SL130.70買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 129.20(SL128.70売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1800 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1700(SL1.1650売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.70(SL82.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.70 |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 110.00(SL110.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 109.20(SL108.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 129.80(SL130.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 128.80(SL128.30売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1830 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.1750(SL1.1700売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 81.30(SL81.80買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 80.50 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。