鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 134.30~135.80 |
ユーロ円 | 141.50~143.00 |
ユーロドル | 1.0430~1.0580 |
豪ドル円 | 93.50~95.00 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
先進諸国ではインフレ対策に躍起になる中、米国ではFRBが0.75%の大幅利上げ、英中央銀行は5回連続の利上げ、そして、マイナス金利導入の筆頭国であったスイス中銀まで利上げに踏み切るなど、市場全般は利上げラッシュが始まっている。反面、日銀は先の金融政策決定会合で異次元緩和の継続を決定、黒田日銀総裁は最近の急激な円安は経済にとってマイナスではあるが、為替の変動で金融政策を変更する意向はないと言及しており、断固として、譲歩する姿勢は見せていない。相対的な金利差拡大を背景にして、円を買う要素が完全に失われているとも考えられる。ただ、ドル円は既に24年ぶりの円安水準にあり、また、ドルロングが積み上がっているだけに、現状の金利水準の比較だけで円売りを強行する難しさもある。いずれにしても、円相場の適正水準も梅雨入り相場で視界不良だが、梅雨明けまでは当面波乱含みの展開を想定せざるを得ず、引き続き相場が大きく動意づいてからの始動を心掛けるのが賢明であろう。
一方、ドル円は日米金利差拡大を背景に、引き続き底堅い展開が予想されるが、反面、急ピッチの利上げに対する警戒感もある。また、米景況感への影響も論じられているなど、一方的にドルを買い戻す動きもピークアウトした感が強い。ドルロングの積み上がりも無視できない状況にあるだけに、引き続きレンジ幅ドル円134.30~135.80円を重視し、同レベル前後から少なめのナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはECBによる利上げ観測はあるが、米国の利上げに追従している間は戻り売りが優先され易い。いずれにしても、米ドル主導の展開が否めないだけに、引き続きレンジ幅ユーロドル1.0430~1.0580を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、134円台前半から押し目買いを勧めると共に、135円台後半からナンピン売りで対応することを勧める。一方、ユーロドルは1.04台前半から押し目買いと共に、1.05台後半からナンピン売りで対応することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円136円前後を視野に、135円台半ば以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は134円台半ば割れから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、米ドル主導ではあるが、ユーロドル1.05前後で調整色を強めている。現状ではユーロドル1.04台半ば割れから押し目買いと共に、1.06前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円134円台半ば割れではロング、136円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は141円台半ば前後から押し目買いと共に、143円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は93円台半ば割れから押し目買いと共に、94円台後半からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 133.80 | 136.30 |
ユーロ円 | 140.80 | 143.50 |
ユーロドル | 1.0400 | 1.0635 |
豪ドル円 | 93.00 | 95.50 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年6月収支経過(01~21日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥270,000 | |
ユーロ円 | -¥305,000 | |
ユーロドル | +¥63,900(+450) | |
豪ドル円 | +¥25,000 |
前日の売買&予定 東京市場
出来ず Nothing done | ||
ドル円売り | 50,000 | 135.80(SL136.50買い) |
ドル円買い | 50,000 | 134.30(SL133.60売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 142.50(SL143.20買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 140.70(SL140.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0580(SL1.0650買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0410(SL1.0350売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.50(SL95.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 92.80(92.20売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 135.80(SL136.30買い) |
ドル円買い | 50,000 | 134.30(SL133.80売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 143.00(SL143.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 141.50(SL141.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0580(SL1.0630買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0430(SL1.0380売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 95.00(SL95.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 93.50(93.00売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。