鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 123.20~124.50 |
ユーロ円 | 134.20~135.50 |
ユーロドル | 1.0850~1.0980 |
豪ドル円 | 92.20~93.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
注目の3月FOMC議事録が公表されたが、多くのメンバーが0.50%の大幅利上げを主張すると共に、複数回の利上げが適当と判断していたことが明らかになった。また、事前予想通りにバランスシート縮小に関しても、縮小幅上限は月950億ドルが妥当と述べている。ただ、ブレイナードFRB理事が一連の利上げとバランスシートの急速な縮小について前日に言及していた関係上、市場の反応は限定的となっている。そんな中、米国株式市場ではFRBのタカ派的な印象が嫌気されており、NYダウは前日比144ドル安となるなど、3指数揃って下落基調を強めており、少なからずも株価急落を案じる声も少なくない。また、コロナウィルスの感染拡大やウクライナ情勢に対する危機感がある以上、一部では0.25%の利上げを促すFOMCのメンバーもいる。と同時に、急ピッチの利上げがインフレ抑制に繋がるかも疑問視されており、6月以降の利上げには慎重にならざるを得ないなど、相対的には紆余曲折の段階にある。引き続き相場が大きく動意づいてからの始動を心掛けるのが、得策であろう。
一方、ドル円は123円台後半でのもみ合い相場が続いているが、基本的には有事のドル買い需要や米金利の優位性を背景にして、拙速的に下値を模索する難しさがある。反面、急ピッチのドル買いがマーケットを席捲し、リバウンド時期も近いとの見方も少なくないなど、過度なドル高には警戒感を強めている。引き続きレンジ幅ドル円123.20~124.50円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で待機することが一考であろう。
他方、ユーロドルはウクライナ情勢の進展次第であるが、依然として、戻り売りが優勢になっており、1.100台が遠退いた感が強い。反面、1.09割れでは割安感の買いや利益確定買い戻しが随所に散見されており、拙速的な下値トライにも慎重になっている。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.0850~1.0980を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、123円台前半から押し目買いを勧めると共に、124円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルも同様に、1.08台半ば前後から押し目買いと共に、1.10前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、米金利動向を睨みながら、様子見スタンスを強めているが、輸出企業はドル円124円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は、123円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、米ドル主導の展開ではあるが、引き続き戻り売りを優先しており、現状では昨日と同様に、ユーロドル1.10前後からナンピン売りと共に、1.08台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、繰り返しなるが、ドル円123前後ではロング、124円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は134円台前半から押し目買いと共に、135円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は92円台前半から押し目買いと共に、93円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 122.55 | 124.80 |
ユーロ円 | 133.70 | 136.00 |
ユーロドル | 1.0800 | 1.1020 |
豪ドル円 | 91.70 | 94.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&TP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆123.50(SL124.50買い) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.0910(SL1.0850売り) |
豪ドル円ロング | 50,000 | ☆93.20(SL92.30売り) |
2022年4月収支経過(01~07日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | +¥25,000 | |
ユーロ円 | +¥60,000 | +¥25,000 |
ユーロドル | -¥40,500(-ドル300) | |
豪ドル円 | -¥10,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ☆135.30(SL135.80買い) |
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 124.50(SL125.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 123.20 |
ユーロ円売り | 50,000 | 135.80(SL136.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆△134.80(135.30ショートカバー)+¥25,000 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0970 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0850(SL1.0800売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.40(SL94.90買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | ☆93.20(SL92.70売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 124.50(SL125.00買い) |
ドル円買い | 50,000 | 123.30 |
ユーロ円売り | 50,000 | 135.50(SL136.00買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 134.30(SL133.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0970 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0850(SL1.0800売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 93.50 |
豪ドル円買い | 50,000 | 92.30(SL91.80売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。