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為替イブニング海外市場2022年2月24日

2022年02月24日
(コラム執筆時間:19時26分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円114.30~115.50
ユーロ円128.00~129.50
ユーロドル1.1170~1.1300
豪ドル円81.50~83.00
相場状況の振り返りと今後の展開予想

ロシアがウクライナの軍事施設を攻撃したとの報道が伝えられ、プーチン大統領は事実上宣戦布告したとの見方が支配的になっている。このため市場は緊張感が走っており、相対的にポジションの縮小に迫られている。米債券利回りは低下、日経平均は478円安と2万6000円割れまで下落するなど、マーケットはウクライナ情勢に翻弄されている。そんな中、今晩はG7首脳会合が予定されている。G7の制裁措置としては、渡航禁止、資産凍結、そして輸出制限などが考えられるが、ロシアは有数のエネルギー産出国であるだけに、対抗措置として、ヨーロッパが大きく依存している天然ガスや原油などのエネルギーが対象になる可能性は高い。ただしその分だけ、米国一存で決まる可能性は低いだろう。そして、現時点では断片的な情報ではあるが、ロシアのウクライナ侵攻はウクライナ全土に渡っており、首都キエフへの侵攻も時間の問題と見なす見解も多々ある。うがった見方をすれば、先にロシアと米国の外相会談が中止され、両首脳会談も消滅したことも起因しており、ウクライナ情勢は長期戦になる可能性もある。引き続き相場が大きく動意づいてからの始動を、心掛けた方が賢明であろう。

一方、ドル円は地政学的リスクを背景に、安全資産である円買いとドル買いが同時進行しており、114円台後半で膠着度を強めている。とはいえ、米債券利回りが低下傾向にあるだけに、改めて115円台の重さが意識されている。引き続きレンジ幅ドル円114.30~115.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。

他方、ユーロドルはウクライナ情勢を背景に、欧州圏におけるダメージが意識されており、戻り売りが優先されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1170~1.1300を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的にドル円は114円台半ば割れから押し目買いと共に、115円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.12割れから押し目買いと共に、1.13前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業は売り急ぐことなく、ドル円115円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は114円台半ば割れから押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りを優先しており、ユーロドル1.12前後から押し目買いを実施しているが、現状では1.11台半ば前後を視野に、同レベルから押し目買いと共に、1.13前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円114円台半ば割れではロング、115円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は128円前後から押し目買いと共に、130円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は81円台半ば前後から押し目買いと共に、83円前後からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円113.80115.80
ユーロ円127.50129.70
ユーロドル1.11001.1320
豪ドル円81.3083.40

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

現在のポジション(SL&TP)
No position
前日のSP実行ポジション(SL&TP)
豪ドル円ショート50,000★△83.00(SP82.80買い)+¥10,000
2022年2月収支経過(01~24日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円+¥65,000
ユーロ円+¥200,000+¥110,000
ユーロドル-¥77,100(-ドル600)-$250
豪ドル円+¥10,000+¥50,000
前日の売買 東京市場(2/22)
ユーロ円買い50,000★△129.50(130.70ショートカバー)+¥60,000
前日の売買 海外市場(2/22)
ユーロ円売り50,000☆130.50(SL131.00買い)
豪ドル円売り50,000☆83.30(SL83.80買い)
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り50,000115.50(SL116.00買い)
ドル円買い50,000114.50(SL114.00売り)
ユーロ円売り50,000130.50(SL131.00買い)
ユーロ円買い50,000☆△129.50(130.50ショートカバー)+¥50,000
ユーロドル売り50,0001.1350(SL1.1400買い)
ユーロドル買い50,000☆▼1.1250(SL1.1200売り)-$250
豪ドル円売り50,00083.50(SL83.80買い)
豪ドル円買い50,000☆△82.50(83.30ショートカバー)+¥40,000
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り50,000115.40(SL115.80買い)
ドル円買い50,000114.30(SL113.80売り)
ユーロ円売り50,000129.50(SL130.00買い)
ユーロ円買い50,000128.00(SL127.50売り)
ユーロドル売り50,0001.1300(SL1.1350買い)
ユーロドル買い50,0001.1170(SL1.1120売り)
豪ドル円売り50,00083.00(SL83.50買い)
豪ドル円買い50,00081.80(SL81.30売り)
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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