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為替モーニング東京市場2022年7月22日

2022年07月22日
(コラム執筆時間:09時31分)

鈴木予想レンジ

※コラム執筆時点における、筆者の予想レンジです。

通貨ペア予想レンジ
ドル円136.50~138.00
ユーロ円139.50~141.00
ユーロドル1.0150~1.0300
豪ドル円94.30~95.80
相場状況の振り返りと今後の展開予想

日銀が大規模な金融緩和を継続する中、ECB理事会は急激なインフレ上昇を受けて、11年ぶりに0.5%の利上げを実施し、目先の懸念材料でもあるマイナス金利脱却を実現した。金利面において日銀は、相対的に欧米の政策方針に後れを取った格好ではあるが、一方で、黒田日銀総裁は断固として利上げの可能性を否定しており、一部円安に更に拍車が掛かるとの見方もある。それでも欧州圏においても米国と同様、継続的な利上げに耐えられるかどうかは懐疑的になっており、米10年債利回りが2.9%割れまで低下したことも嫌気されて、円売り志向は急激に萎えている。そして、ユーロ圏国債の断片化の防止策として、ECBは債券購入策を発表しているが、イタリアのドラギ首相辞任や政局不安、そして、ロシアからのガス供給減への警戒感もあって、欧州経済も一筋縄では済まない情勢にある。現時点ではパリティ割れの反動買いもあり、下値は限定的だが、積極的にユーロを買い戻す動きも一服している。

一方、ドル円は黒田総裁が金利を引き上げるつもりは全くないと強調したほか、現状の円安はドル独歩高の状態にあり、円安に歯止めを掛けるには大幅利上げが必要と述べている。その上で軽率な金融引き締め策は、むしろ経済へのダメージを認識しなければならないと言及している。当面は、インフレの懸念材料であるエネルギー価格の沈静化やウクライナ情勢の沈静化に期待するしかないのかもしれない。引き続きレンジ幅ドル円136.50~138.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

他方、ユーロドルはECBの利上げを背景に1.22台を回復しており、パリティ割れの危機は遠のいている。年内3回予定されるECB理事会では0.5%刻みの利上げが想定されてはいるが、1.00~1.05%の範囲で収まる可能性が高く、過度なユーロ高は望みにくい状況にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0150~1.0300を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。

●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、136円台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、138円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.01台半ば前後から押し目買いを勧めると共に、1.03前後からナンピン売りで待機することを勧める。

●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円138円台半ば前後を中心に、138円台以上からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は137円割れを視野に、136円台半ば前後から押し目買いで対応している模様。

●海外勢によれば、方向感に乏しい中、調整色を強めているが、現状ではECB理事会の利上げを好感し、底堅い展開と判断している。ユーロドル1.02台半ば前後からナンピン売りを実施しており、現状では1.03前後からナンピン売りと共に、1.01台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。

●クロス円は、ドル円136円台半ば前後ではロング、138円台以上ではショートをイメージし、ユーロ円は139円台半ば前後から押し目買いと共に、141円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は94円台半ば割れから押し目買いと共に、95円台半ば以上からナンピン売りで待機することを勧める。

市場ストップロス・オーダー状況
通貨売り買い
ドル円136.00138.50
ユーロ円138.85141.30
ユーロドル1.01001.0330
豪ドル円93.7096.20

※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。

トレード実績

筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。

2022年7月収支経過(01~22日)
通貨プラスマイナス前日比
ドル円±¥0-¥25,000
ユーロ円-¥40,000+¥75,000
ユーロドル-¥126,900(-ドル900)
豪ドル円+¥35,000
前日の売買 東京市場
出来ず Nothing done
前日の売買&予定 海外市場
ドル円売り50,000139.50(SL140.00買い)
ドル円買い50,000☆▼138.00(SL137.50売り)-¥25,000
ユーロ円売り50,000☆142.00(SL142.50買い)
ユーロ円買い50,000☆△140.50(142.00ショートカバー)+¥75,000
ユーロドル売り50,000☆1.0270(SL1.0320買い)
ユーロドル買い50,0001.0120(SL1.0070売り)
豪ドル円売り50,00096.00(SL96.50買い)
豪ドル円買い50,00094.50
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り50,000138.00(SL138.60買い)
ドル円買い50,000136.50(SL136.00売り)
ユーロ円売り50,000141.00(SL141.50買い)
ユーロ円買い50,000139.50(SL139.00売り)
ユーロドル売り50,0001.0300(SL1.0350買い)
ユーロドル買い50,0001.0170
豪ドル円売り50,00095.70(SL96.20買い)
豪ドル円買い50,00094.30
記号・略称解説

ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)

本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。

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プロフィール

  • 著者近影 鈴木郁雄(すずきいくお)
    フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネラル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず、デリバティブなどマネー部門を統括。 2001年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーと 親密に情報交換し、投資家心理を交えて独自の分析に定評がある。


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取引開始にあたっては契約締結前書面を熟読、ご理解いただいた上で、ご自身の判断にてお願い致します。

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