鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 138.00~139.80 |
ユーロ円 | 138.50~140.30 |
ユーロドル | 0.9950~1.0130 |
豪ドル円 | 92.80~94.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
前日の米国株式市場では、米金利先高観測を背景にNYダウは終始軟調に推移していたが、東京株式市場では円安を好感した格好で前日比164円高と反発している。先の米6月消費者物価指数(CPI)は大幅改善の見通しであったが、事前予想+8.8%を更に上回る+9.1%となり、FRBの更なる金融引き締め策に影響を及ぼす可能性がある。7月26-27日のFOMCでは、既に0.75%利上げが見込まれていたにもかかわらず、一部では1.00%利上げの可能性まで指摘されているなど、ドル買いに一段と弾みがついている。ただ、市場では急ピッチの金融引き締め策に対する警戒感が同時発生しており、世界的な経済後退観測がある以上、今後FRBが利上げを中断した場合の反動リスクにも焦点が移りつつある。いずれにしても、変動幅が大きいだけに、通常よりもレンジ幅を拡大し、じっくりと待機策で臨むのが賢明であろう。
一方、ドル円は米金利動向に振られて、波乱含みの展開を強いられているが、24年ぶりの円安にもかかわらず、一気に140円台を目指す展開にある。チャート分析はほぼ機能不全の状態である。24年前の悪材料はバブル崩壊や金融破綻が続発し、日本売りを伴う円安局面であったが、今回の円安は日米金利差だけでは理解不能とも言えるだけに、少なめのポジションで対応することが無難であろう。引き続きレンジ幅ドル円138.00~139.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で待機することが一考であろう。
他方、ユーロドルは既にパリティ割れまで追い込まれており、来週のECB理事会では0.25%利上げが見込まれているが、FRBの利上げ志向が上回っている以上、引き続き戻り売りが優先され易い相場環境にある。ただ、20年ぶりのユーロ安局面にあるだけに、拙速的な下値トライにも慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル0.9950~1.0130を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが無難であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、138円前後から押し目買いを勧めると共に、140円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは0.9950前後から押し目買いを勧めると共に、1.01台以上からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、ストップロスを巻き込んで底堅い展開を強いられているが、輸出企業は、ドル円138円前後から139円台まで随時売りを実施しており、現状では140円台を視野に、同レベル前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は買い急ぐことなく、138円前後から押し目買いで対応している模様
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、戻り売りを優先し、調整色を強めているが、現状では、ユーロドル1.01台以上からナンピン売りと共に、0.99台半ば前後から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円138円前後ではロング、140円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は138円台半ば前後から押し目買いと共に、140円台以上からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は93円割れから押し目買いと共に、94円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 137.50 | 140.20 |
ユーロ円 | 138.00 | 140.50 |
ユーロドル | 0.9930 | 1.0170 |
豪ドル円 | 92.30 | 95.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年7月収支経過(01~14日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | +¥25,000 | -¥50,000 |
ユーロ円 | -¥110,000 | -¥30,000 |
ユーロドル | -¥90,600(-ドル650) | +$350 |
豪ドル円 | +¥65,000 | -¥50,000 |
前日の売買 東京市場
ユーロ円売り | 50,000 | ★△137.80(137.30ロングカバー)+¥25,000 |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆93.00(SL93.50買い) |
前日の売買 海外市場
ドル円売り | 50,000 | ☆137.50(SL138.00買い) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆138.40(SL139.00買い) |
ユーロドル売り | 50,000 | ★△1.0120(1.0050ロングカバー)+$350 |
本日の売買&予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆▼138.20(SL138.70買い)-¥25,000 |
ドル円買い | 50,000 | 136.80 |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆▼139.00(SL139.50買い)-¥25,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | 137.70 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0120(SL1.1270買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 0.9980(SL0.9930売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆▼93.50(SL94.00買い)-¥25,000 |
豪ドル円買い | 50,000 | 92.30 |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 139.80(SL140.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 138.00(SL137.50売り) |
ユーロ円売り | 50,000 | 140.00(SL140.50買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 138.50(SL137.90売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0120(SL1.1170買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 0.9950(SL0.9900売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 94.50(SL95.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 92.80(SL92.30売り) |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。