鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 114.80~116.00 |
ユーロ円 | 126.50~128.00 |
ユーロドル | 1.0950~1.1100 |
豪ドル円 | 84.00~85.50 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
米雇用統計に着目せざるを得ないが、市場はウクライナ情勢に関心が集中しており、今晩の米雇用統計の関心度は低いと言わざるを得ないだろう。昨日はウクライナとロシアが2度目の停戦協議を行い、唯一、民間人を避難させるための人道回廊の設置で合意するに留まるなど、ほぼ事前予想通りの物別れ状態に終わっている。その後、明日以降も協議が行われる見通しが伝えられているが、ロシア軍は本日、ウクライナのザポロジエ原発の核関連施設に向けて攻撃しており、ロシア側の本気度が改めて意識されている。市場では常軌を逸したプーチン大領が何をしでかすかは全く見当がつかないが、最悪の事態としては無差別攻撃も辞さない構えとの見解も少なくなく、市場の緊張度は最高レベルに達していると言っても過言ではないだろう。一時、仲介役として中国の名があがっていたが、パラリンピック開催中であり、また核関連問題まで発展するとなると、流石に中国としても手に負えないのが現状かもしれない。いずれにしても、常軌を逸していると言われているプーチン大統領が何をしでかすかは予想不能であり、今現在行われている制裁をさらに強化するなど、ロシア包囲網で対応するしか策はないのかもしれない。情勢が落ち着くまで当面は静観せざるを得ないが、相対的には有事のドル買い及び円買いに比重を置いた方がリスクの軽減に繋がるであろう。
一方、ドル円はウクライナ情勢次第であるが、既にドルロングが積み上がっており、過剰期待は自重局面にある。当面、ドルの下落局面では買い戻しに転じることが無難であり、引き続きレンジ幅ドル円114.80~116.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルはウクライナ情勢悪化を踏まえて、調整売りが優勢になっている。ユーロドル1.10割れも時間の問題であるが、反面、割安感の買い戻しも随所に散見されており、過度なユーロ安期待は自重局面に差し掛かっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0950~1.1100を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、115円割れから押し目買いと共に、116円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.09台半ば前後から押し目買いと共に、1.11前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、日経平均が前日比591円安とあっさり2万6000円割れとなったことで警戒感を強めているが、為替との相関性が希薄になっており、ドル円115円台半ば前後では膠着度を強めている。輸出企業は今朝と同様、116円前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は115円前後から押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、調整色を強める中、引き続き戻り売りを優先しており、現状ではユーロドル1.10割れを視野に、1.09台半ば前後から押し目買いと共に、1.11前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円はドル円115円前後ではロング、116円前後ではショートをイメージし、ユーロ円は126円台半ば前後から押し目買いと共に、128円前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は84円前後から押し目買いと共に、85円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 114.45 | 116.50 |
ユーロ円 | 126.10 | 128.30 |
ユーロドル | 1.0920 | 1.1130 |
豪ドル円 | 83.75 | 86.00 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
現在のポジション(SL&SP)
ドル円ショート | 50,000 | ☆115.60(SL116.00買い) |
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆127.20(SL126.50売り) |
ユーロドルロング | 50,000 | ☆1.1020(SL1.0950売り) |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆85.00(SL85.50買い) |
本日のSL実行ポジション(SL&SP)
ユーロ円ロング | 50,000 | ☆▼127.80(SL127.20売り)-¥30,000 |
ユーロ$ロング | 50,000 | ☆▼1.1070(SL1.1020売り)―$250 |
豪ドル円ショート | 50,000 | ☆▼84.70(SL85.00買い)―¥15,000 |
前日のSL実行ポジション(SL&SP)
豪ドル円ショート | 50,000 | ★▼84.00(SL84.70買い)-¥35,000 |
2022年3月収支経過(01~04日)
通貨 | プラスマイナス | 前日 |
ドル円 | ||
ユーロ円 | -¥35,000 | -¥30,000 |
ユーロドル | -¥63,500(-$500) | -$250 |
豪ドル円 | ―¥15,000 | -¥50,000 |
前日の売買 東京市場
豪ドル円売り | 50,000 | ☆84.70(SL85.20買い) |
前日の売買 海外市場
ユーロ円買い | 50,000 | ☆127.80(SL127.30売り) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | 116.00(SL116.40買い) |
ドル円買い | 50,000 | 115.00 |
ユーロ円売り | 50,000 | 128.20 |
ユーロ円買い | 50,000 | ☆127.20(SL126.80売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1120 |
ユーロドル買い | 50,000 | ☆1.1020(SL1.0980売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | ☆85.00(SL85.50買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 84.00 |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 116.00(SL116.40買い) |
ドル円買い | 50,000 | 115.00 |
ユーロ円売り | 50,000 | 128.00 |
ユーロ円買い | 50,000 | 126.50(SL126.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.1100 |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0950(SL1.0900売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 85.50(SL86.00買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 84.30 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。