鈴木予想レンジ
通貨ペア | 予想レンジ |
---|---|
ドル円 | 132.50~134.50 |
ユーロ円 | 142.50~144.50 |
ユーロドル | 1.0630~1.0780 |
豪ドル円 | 95.00~96.80 |
相場状況の振り返りと今後の展開予想
昨日、黒田日銀総裁が言及した安定的な円安の動きであれば、日本経済全体にはプラスに作用するとの言動があり、海外勢からも円売りに安堵感が広がっている。ドル円はストップロスやオプションを巻き込みながら、133円台後半まで急上昇しており、もはや135円台も時間の問題とネガティブな発言も少なくない。日銀などの政府関係筋が為替相場に言及しないことが常套句であるが、世界的な値上げラッシュが待ったなしの状態であることは誰しもが認める段階であるだけに、日銀の独自性を維持するためには余計な発言は自重すべきなのかもしれない。そんな中、東京株式市場では日銀の異次元緩和継続を見込み、日経平均は前営業日比290円高と終値で2万8000円台を回復しており、一部では年内3万円台と楽観的な見方も浮上している。ただ遅かれ早かれ、本邦も金融引き締め策と金利上昇は避けられない情勢なだけに、過剰期待は自重せざるを得ないだろう。
一方、ドル円はストップロスが一巡しておらず、米債券利回りの上昇も手伝い、底堅い展開は否めない。ドル円135円台を一気に駆け上がる可能性もあるが、反面、達成感を踏まえたリバウンドにも対処しなければならない。当面、ドルの更なる上昇局面では高値掴みには要注意であり、適宜な戻り売りも必要であろう。引き続きレンジ幅ドル円132.50~134.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応するのが賢明であろう。
他方、ユーロドルはECB理事会での利上げ観測は絶え間ないが、欧州圏全般が物価上昇を背景に、景況感自体は芳しくなく、いわゆるスタグフレーション化しつつある。また、円ほどではないが、米欧の金利差も手伝い、戻り売りが優勢になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0630~1.0780を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
●戦略的には、ドル円は前述したレンジ幅を重視し、132円台半ば前後から押し目買いと共に、134円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、ユーロドルは1.06台前半から押し目買いと共に、1.08前後からナンピン売りで待機することを勧める。
●邦銀勢によれば、様子見スタンスを強める中、輸出企業はドル円133円前後から随時実施しており、現状では134円台半ば前後からナンピン売りで待機姿勢を強めている模様。一方、輸入企業は132円台半ば前後を視野に、同レベルから押し目買いで対応している模様。
●海外勢によれば、方向感に乏しい中、微調整に終始しているが、現状では今朝と同様に、ユーロドル1.08前後からナンピン売りと共に、1.06台前半から押し目買いで待機姿勢を強めている模様。
●クロス円は、ドル円132円台半ば前後ではロング、134円台半ば前後ではショートをイメージし、ユーロ円は142円台半ば前後から押し目買いと共に、144円台半ば前後からナンピン売りで待機することを勧める。一方、豪ドル円は95円前後から押し目買いと共に、97円前後からナンピン売りで待機することを勧める。
市場ストップロス・オーダー状況
通貨 | 売り | 買い |
ドル円 | 132.60 | 135.00 |
ユーロ円 | 142.10 | 144.50 |
ユーロドル | 1.0585 | 1.0825 |
豪ドル円 | 94.90 | 97.20 |
※筆者の独自取材による、国内機関投資家などからのストップロス・オーダーが多く出ているラインです。
新規注文の際や、保有ポジションの見直しを計るうえでの参考のひとつにしてください。
トレード実績
筆者の個人的なトレードによる収支実績及び売買予定を公開しています。
※文中の記号・略語については巻末の解説をご参照ください。
2022年6月収支経過(01~08日)
通貨 | プラスマイナス | 前日比 |
ドル円 | -¥215,000 | -¥45,000 |
ユーロ円 | -¥210,000 | -¥60,000 |
ユーロドル | +¥49,000(+ドル350) | |
豪ドル円 | -¥100,000 | -¥100,000 |
前日の売買 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆132.80(SL133.30買い) |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆142.00(SL142.50買い) |
豪ドル円売り | 50,000 | ★▼95.50(SL96.00買い)-¥25,000 |
前日の売買 海外市場
豪ドル円売り | 50,000 | ☆96.00(SL96.50買い) |
本日の売買予定 東京市場
ドル円売り | 50,000 | ☆133.70(SL134.20買い) |
ドル円買い | 50,000 | 132.00 |
ユーロ円売り | 50,000 | ☆▼142.70(SL143.20買い)-¥25,000 |
ユーロ円買い | 50,000 | 141.00 |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0780(SL1.0830買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0630(SL1.0580売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 96.70(SL98.20買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 95.20 |
本日の売買予定 海外市場
ドル円売り | 50,000 | 134.50(SL135.10買い) |
ドル円買い | 50,000 | 132.80 |
ユーロ円売り | 50,000 | 143.80(SL144.30買い) |
ユーロ円買い | 50,000 | 142.50(SL142.00売り) |
ユーロドル売り | 50,000 | 1.0780(SL1.0830買い) |
ユーロドル買い | 50,000 | 1.0630(SL1.0580売り) |
豪ドル円売り | 50,000 | 96.80(SL98.30買い) |
豪ドル円買い | 50,000 | 95.30 |
記号・略称解説
ロング=買い、ショート=売り
△=プラス、▼=マイナス
☆新規、★実行済み
SL=損失確定(Stop Loss)
TP=利益確定(Take Profit)
本レポートは朝夕2回配信。土日及び祝祭日は無配信のためSLのみ提示。
指値注文タイムリミット:東京市場 17:00、海外市場 5:00(日本時間)
SL/TPは最大100pips前後を目処に実施。最終のご判断は自己責任にてお願いいたします。